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ニュース〜医療の今がわかる

村重直子の眼9 小山万里子・ポリオの会代表(中)


村重
「それからこういう活動をされるようになって、今何人くらいいらっしゃるんですか」

小山
「ポリオの会としては、会員はいま大体520人ぐらいです。全国各地、アメリカやイギリスに在住の方がいます。インターネットがありますので連絡が取れます。同じようにポリオの患者会が他にもいくつかありまして、日本には今、ポリオの会も含めて8つあります。それぞれ設立動機なんかが違いますし、目的も違いますし。ポリオの会は、最初からポストポリオ症候群の医療への情報を求めるというスタンスですので、医療との関わりを強く持っております。年に3回定例会を開いていまして、先生方からのご講演をいただいています。お医者様からポリオについての基本的なお話や、ポストポリオ症候群についてのご講演をしていただいたり、昨年はロボットスーツHALの山海嘉之先生に来ていただいたり、前回の定例会ではシーティングのスペシャリストにどうしたら姿勢を改善できるのか、シーティングの重要性について伺ったり、7月には理学療法士の先生に転倒予防の話を聴いたり、そうやって会員の求めるような情報をお伺いするようにしています」

村重
「皆さんの生活に直結する話なんですね。会報も定期的に送ってらっしゃるのですよね」

小山
「結局、先生方だって、もう実際にポリオを診る機会はほとんどないのです。新たな患者はワクチン由来の人だけですから。そして、ポリオは症状が治まり、麻痺がある程度回復しますと、もう医者に行かない人が多い。だから、お医者様との関係も絶っているわけです。その結果、私のように、どこに受診したらいいのかわからない人も多いわけです。また、装具だけ作って、同じ装具士さんに20年作り続けてもらっているというような方もいます。医療の情報が、非常に患者の中に、ポリオ体験者、ポリオサバイバーの中では必要性が高いのです」

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