歯科で進む格差医療、いずれ医科も......?
■ 「高い点数を抑制する医療政策」 ─ 宇佐美副会長
[宇佐美宏・副会長]
(前略)今、歯科医療機関が非常に厳しいためですね、歯科技工士さんとの関係で、海外技工物の問題があります。その問題で我々も反対運動をやっていますけれども......。
歯科の診療報酬というのは、補綴(ほてつ)治療というのは非常に高い点数なんですね。もちろん、医科の先生からすれば非常に低い点数なんですが、それでも歯科の中では高い点数なので、ここをどう抑制するかというのが......、医療政策でずっとやられてきたことなんです。
現在、これほどひどい状況になると、「委託技工料」として歯科技工士さんに任せているやつをできるだけ少なくしたいというのが一方で働くということがあって......。
その中にですね、海外技工......、中国が主なのですが、非常に安上がりの......大体、通常の技工料の3分の1ぐらいで入ってきてしまって......。
そこに依拠している所が多々あって......。そんなにまだ数は多くないんですが......。それで訴訟もあるんですが......。この問題も非常に重要です。発がん性物質が出たなど、そういう状況があります。(中略)ぜひ、この問題にも着目していただきたいと思います。(中略)
【目次】
P2 → 「大企業にとって大きな政府、国民にとって小さな政府」 ─ 住江会長
P3 → 「点数が上がっても患者さんが来ない」 ─ 宇佐美副会長
P4 → 「経済格差が受診に影響している」 ─ 宇佐美副会長
P5 → 「医療の高度化が総医療費を上げている」 ─ 竹崎副会長
P6 → 「当たり前の治療が保険に入っていない」 ─ 杉山理事
P7 → 「高い点数を抑制する医療政策」 ─ 宇佐美副会長
P8 → 「患者の窓口負担軽減が第一要求だが......」 ─ 竹崎副会長