歯科で進む格差医療、いずれ医科も......?
■ 「患者の窓口負担軽減が第一要求だが......」 ─ 竹崎副会長
[竹崎三立・保団連副会長]
私たちが、「国会要請行動」の一番最初の所に「患者負担の軽減」を挙げているのはなぜかと言うと、受診抑制が急速に進んでいるからですね。
まず、患者さんが医療を受けられる、その条件を整備してほしいということを第一の課題として挙げています。ただ、それだけで進められるかと言うと......。(中略)
それなりのきちんとした診療報酬を付けてもらわないと、病院が崩壊するわけですよね。職員の賃金を払えない、労働強化で......。
という意味では、まずは患者の窓口負担を軽減することによって受診できるような状況をまずつくってほしい、ということが第一要求ではあるんだけれども......。
同時に、診療報酬との関係だけれども......。ちゃんとした医療が継続できるだけの診療報酬の枠組みをつくってくれ、というのが私たちの要求になる。
今、私たちは「診療報酬を上げろ」という要求の前に、やっぱり「患者負担の軽減を」ということを第一要求として掲げて国会議員に要請しているわけです。(以下略)
【目次】
P2 → 「大企業にとって大きな政府、国民にとって小さな政府」 ─ 住江会長
P3 → 「点数が上がっても患者さんが来ない」 ─ 宇佐美副会長
P4 → 「経済格差が受診に影響している」 ─ 宇佐美副会長
P5 → 「医療の高度化が総医療費を上げている」 ─ 竹崎副会長
P6 → 「当たり前の治療が保険に入っていない」 ─ 杉山理事
P7 → 「高い点数を抑制する医療政策」 ─ 宇佐美副会長
P8 → 「患者の窓口負担軽減が第一要求だが......」 ─ 竹崎副会長