医師の不足数は2.4万人? 5.2万人? 12.5万人?
■ 「要望の資料は引き続き努力させていただく」 ─ 文科省
[安西祐一郎座長(慶應義塾学事顧問)]
ただ今から、「今後の医学部入学定員の在り方等に関する検討会」......、第2回になりますけれども、開催させていただきます。お忙しいところ、お集まりいただきましてありがとうございます。(中略)
今日は前回の議論を踏まえまして、有識者の方3人からヒアリングをさせていただきます。日本病院会会長の堺常雄先生、済生会栗橋病院副院長の本田宏先生、そして日本医科大学教授の長谷川敏彦先生の3人にお越しいただいております。
ご協力いただきまして、誠にありがとうございます。
まず、事務局(文科省高等教育局医学教育課)から配布資料の確認、それから前回に委員の皆様からご要望のありました資料等について、説明をいただきます。
▼ 前回の資料はこちら。
それから、3人の先生方から非常に短い時間で恐縮ですが、20分ずつお話しいただきまして、その後1時間程度、意見交換、自由討議、またヒアリングへのご質問、ご意見に移らせていただきます。(中略)ご協力、よろしくお願い申し上げます。
それでは、事務局から配布資料の確認、(委員から要望のあった)「参考資料1」のご説明をお願いいたします。(中略)
[文科省高等教育局医学教育課・茂里毅視学官]
(前略)「参考資料1」ということで、(前回)要望のあった資料を1部ご用意させていただいております。
加えまして、中川委員(日本医師会副会長)からご提出いただきました資料①(医師数増加に対する日本医師会の見解)と②(医師養成についての日本医師会の提案)を配布させていただいております。以上でございます......。
失礼しました、中川委員の提出資料は③(医学部・歯学部・薬学部・経済学部・法学部の入試ボーダー偏差値予想)まで、3点ございます。
[安西祐一郎座長(慶應義塾学事顧問)]
よろしゅうございますでしょうか。
[文科省高等教育局医学教育課・茂里毅視学官]
それでは、私から「参考資料1」についてご説明申し上げます。お手元に、「要望のあった資料について」をご用意いただければと思います。
前回、各委員の先生から「こういうデータはないか」というご要望をいただいたものを事務局で......、文部科学省と厚生労働省が協力してご用意させていただいたものでございます。
(要望は)10点ほどございましたが、⑨(病床利用率)と⑩(平均在院日数)については......、ちょっとまあ、難しい部分もございますので、引き続き努力をさせていただきたく存じ上げます。
▼ 従って、目新しい資料はほとんどなし。⑨は、桑江千鶴子委員(都立多摩総合医療センター産婦人科部長)、⑩は中川俊男委員(日本医師会副会長)から要望が出ていた。
本日は、①から⑧までご用意いたしました。委員の先生方からお求めのあったレベルにかなうものか分かりませんが......、ご用意させていただきました。ご要望がありましたら、ご指示いただければと思います。(中略)
10ページ(100平方キロメートル当たりの医師数の分布)をお開きください。これは今井委員(東京大学医科学研究所附属病院長)からご指摘いただきました。
「面積を加味した医師数を示すデータはないか」というものでございます。色分けしたものが10ページ、次の11ページに数字を記載しております。面積当たりの医師数と、その順位を記載しております。
▼ 委員らがざわついている。100km当たり医師数が最も少ないのは①北海道、次いで②岩手、③秋田、④青森、⑤山形─など。東北に偏っている。
続きまして12ページ、診療科別医師数の推移でございます。(中略)
▼ 資料は、①医師の分布について(現員医師数に対する必要医師数・二次医療圏別、100平方キロメートル当たりの医師数の分布、診療科別医師数の推移)、②医師以外の医師従事者について(看護職員就業者数の推移)、第7次看護職員需給見通し)、③将来の医師需給推計に関する主な研究(日本経済研究センター・松岡推計2009、東北大学地域医療システム講座推計2008、政策投資銀行・藤木推計2008)、④各大学病院の病床数および医療従事者数(国公私立大学病院概況)、⑤論文数の状況(臨床医学研究の論文数、科学技術政策研究所調査)、⑥医学部の教員数の推移(「医学教員カリキュラムの現状について」全国医学部長病院長会議より)、⑦歯学部の入学者等について(歯学部の現状)、⑧地域の医療のニーズについて(平成20年度患者調査概要)。
以上、お求めのあった資料でございます。
[安西祐一郎座長(慶應義塾学事顧問)]
ありがとうございました。また何かご質問がありましたら、後ほど事務局にお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。
【目次】
P2 → 「要望の資料は引き続き努力させていただく」 ─ 文科省
P3 → 「勤務時間に注目すると5.2万人足りない」 ─ 堺院長
P4 → 「シンプルに計算すると12.5万人不足」 ─ 本田副院長
P5 → 「医師需給は数の議論だけではない」 ─ 長谷川教授
P6 → 「この国が医療費を100兆円使うのは難しい」 ─ 西村委員
P7 → 「経済学者や私でなく国民が決めること」 ─ 本田副院長
P8 → 「資料を提出させていただきました」 ─ 日医副会長