医療政策を決めるのは誰?
■ 「短く終わらせるつもりでしたが」 ─ 厚労省
[厚労省医政局・野村知司企画官]
それでは、お手元の資料について簡単にご説明を申し上げたいと思います。(中略)
▼ 資料はこちら。
それから、資料の4(社会保障改革の動向について)でございます。
これは(前回)12月22日の会にも閣議決定の文書をご紹介申し上げましたけれども、今、「社会保障と税の一体改革」ということで議論が行われています。
これは先週木曜日の社会保障審議会で配布された資料からの抜粋でございますけれども、世の有り様に合わせて社会保障全体の見直しが必要だと、さらにはそれを支える税財政の改革も必要だということで、改革の検討が(昨)秋以降、集中的、精力的に行われてきたところでございます。
官邸に置かれている「政府・与党の(社会保障)改革検討本部」、あるいは「(社会保障に関する)有識者検討会」というもので議論が進められてきているところでございますが......。
こうした中で、年末22日にご報告申し上げましたように、12月14日の閣議決定で今年の半ばまでに「社会保障の機能強化」の方向性、それと税制改革についてまとめるというようなご指示がありまして、「各省で検討せい」ということでありましたので......。
5ページにありますように、社会保障検討本部というものを厚生労働省の中でも政務三役の下に設置いたしました。
その中で、いくつか医療、介護、年金、就労促進等々、チーム分けをしまして、「医療・介護チーム」関係では6ページにございますように、例えば機能分化とか、あるいは在宅医療の充実とか、マンパワーの充実確保とか、そういったことなどなどについて課題を提起されて、今、作業を進めているところでございます。
以上が資料でございますが、もう1つ参考資料と言いましょうか、関連資料の中からもご報告を申し上げておきたいと思います。(中略)
▼ 資料はこちら。
すいません、もうちょっと短く終わらせるつもりでしたが、(20分以上と)長くなりました。事務局からのご説明は以上でございます。
▼ 委員らが一斉に顔を上げた。「ふうー」っていう感じだろうか。
[齋藤英彦部会長(名古屋セントラル病院院長)]
(さわやかな明るい声で)はい、ありがとうございました。それでは、以上の説明資料を踏まえつつ、医療提供体制の在り方について、委員の皆様から意見を伺いたいと思います。
そこで、先ほどと同じお願いなのですが、あまりあちこちに議論が飛ぶと混乱しますので、1つずつ順番に議論を進めたいと思います。それで一応......。
資料の1─1(医療提供体制の改革の検討の方向性に関するこれまでの主な議論・意見)の最初から順番に行きたいと思いますが......。
▼ ゲゲ~という感じ。これを一から潰していくのか......。終わった。。。今日の医療部会もまともな内容にならないと確信。
そういうことでよろしいでしょうか? (委員ら、うなずく)
それから今日、資料を提出されている委員の方もいらっしゃいますが、ご指名は特にしませんので、説明の必要があれば併せてご説明いただければと思います。
▼ これも「陳情大会」になる弊害の1つ。医療部会は関係団体にとってオアシスかもしれない。
皆様の活発な意見交換をお願いできればと思いますので、お1人当たりのご発言はなるべく簡潔にお願いしたいと思います。
▼ 本当にそう思っているのだろうか。
それでは(資料)1─1の......、これまでの議論の論点整理のようなものについて......。(項目が)5つか6つあるんですが......。最初は「医師等の人材確保」なんですが......。
▼ ① 医師等の人材確保 ② 医療提供施設の機能 ③ 在宅医療・連携 ④ 医療計画 ⑤ 救急・周産期医療体制 ⑥ 患者との関係、広告など─の6項目。
何か、今までの議論で言い足りないとか、補足しておきたいとか強調しておきたいということがございましたら......。
(西澤委員が挙手)
はい、どうぞ。
【目次】
P2 → 「説明は簡潔にお願いします」 ─ 齋藤部会長
P3 → 「短く終わらせるつもりでしたが」 ─ 厚労省
P4 → 「医療部会の役割を明らかにして」 ─ 西澤委員
P5 → 「医療部会として声明を政府に出すべき」 ─ 日医副会長
P6 → 「同じことを繰り返して進歩がない会議」 ─ 患者団体幹部
P7 → 「ロシアや北朝鮮と同じようになってしまう」 ─ 全自病会長
P8 → 「現場を知っている皆さんの意見を」 ─ 元日経幹部
P9 → 「医師の国家試験が難しすぎる」 ─ 大学教授