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ニュース〜医療の今がわかる

医療政策を決めるのは誰?

■ 「ロシアや北朝鮮と同じようになってしまう」 ─ 全自病会長
 

[邉見公雄委員(全国自治体病院協議会会長、中医協委員)]
 あの......、海辺委員の意見も心情的にはよく分かるんですが、私も中川委員(日医副会長)と同じようにですね、やはり......。

 我々は中央社会保険医療協議会(中医協)のほうでも、数回前、前々回ですか、やはり(行政刷新会議の)ライフイノベーション(WG)というのが中医協マターにまで踏み込んできてですね......。

 昨日(の中医協で)は、リハビリテーションの期限打ち切り(撤廃)とか、あるいは調剤の点数は40......、あ、24点ですか、一律化すると......。

 ▼ リハビリ日数制限を撤廃することは医療側にとって良い方向に見えるが、中医協の診療側委員は「撤廃」に反対している。つまり、厚労省の方針を支持している。その背景には医療への営利企業参入に対する危機感や、混合診療の解禁問題などがあるのだろう。

 もう、点数までですね、そういう大きな会議が決めてくるという......。

 まあ......、(政府の検討会議の)下部組織になりますね、こっち(医療部会)のほうが......。中医協はまたここ(医療部会)の下部組織なんですけど......。

 ここで何も決まっていないことをそういう政務三役とか、そういう集中委員会とか、そういうので決めてしまえばですね、小さい委員会はなんも存在価値がなくなるというか、意味がなくなってしまうわけですね。やはり、今までの......。

 ▼ 社会保障審議会は厚生労働省を代表する会議であり、決して「小さい委員会」ではない。ちなみに、2010年度改定答申日の会見で、邉見委員は「今の社保審は死んでます。全く機能がない」と発言していたが、考えが変わったのだろうか。

 そういうのであれば、ロシアとか北朝鮮と同じようになってしまう感じがしますし......。やはり、下からボトムアップで行く、現場の意見が......。ここに来ている人はみんな現場の人ですから......。

 ▼ ほんと?

 また、そういうことをしますと、昨日も(中医協で)申し上げましたけど、(リハビリ日数制限について)18年度改定は患者団体......。脳血管障害の方々の中では、(リハビリを)打ち切った後も10%以上は良くなるとかですね......。19年に再改定してるんですね。それから、20年はたくさんの建議とか、いっぱいいろんなもんを出しましてね......。

 ▼ リハビリ制限に対しては、きちんと手当てしたという主張。

 現場に混乱を招くようなことを現場から離れた人が決めると、......起こしますのでね、ぜひ、こっちの会を積み上げていって、この新しい上部の会で決めていただくというようにしないといかんでないかと思います。

 (渡辺委員が挙手)

[齋藤英彦部会長(名古屋セントラル病院院長)]
 どうぞ。
 

【目次】
 P2 → 「説明は簡潔にお願いします」 ─ 齋藤部会長
 P3 → 「短く終わらせるつもりでしたが」 ─ 厚労省
 P4 → 「医療部会の役割を明らかにして」 ─ 西澤委員
 P5 → 「医療部会として声明を政府に出すべき」 ─ 日医副会長
 P6 → 「同じことを繰り返して進歩がない会議」 ─ 患者団体幹部
 P7 → 「ロシアや北朝鮮と同じようになってしまう」 ─ 全自病会長
 P8 → 「現場を知っている皆さんの意見を」 ─ 元日経幹部
 P9 → 「医師の国家試験が難しすぎる」 ─ 大学教授

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