「現場の声を大事に」 ─ 日本看護協会の新会長
■ 労働条件、労働環境の整備が重点課題
[坂本すが・日本看護協会会長]
これからの日本の医療、それから超高齢化社会を担っていくには、看護職がこのような形で辞めていったり、それから「働きがいがない」「やりがいがない」というようなことにおいては、基盤になれません。
そういう意味では、看護職が働くための基盤を整備する。そういうことの1つに、労働者でありますから、労働条件、労働環境を整備する。そして、担っていけるような人材になっていき、やりがいを持ってやっていけるような専門職になる。
そのためには、労働条件、労働環境を整備してまいります。ただ労働条件、労働環境を整備していくということだけではなくて、必ず実現させていくということに重きを置いております。
そういう形では、今回の総会の中では、看護の力と知恵を結集して安全・安心な医療、看護を提供しようというスローガンの下に8つの重点政策、それから重点事業を進めていくことが確認されました。
▼ 「平成23年度重点政策・重点事業」の資料はこちら。
その中には、労働条件、労働環境の整備ということがあります。基本理念には国民のニーズを担っていく看護職ということの形を、仕事をしていくためには、生涯を通じて安心して働き続けられる環境づくりを推進するということがベースにあるということを私たちは......、定款......、新定款の中では認められました。
労働条件、労働環境の改善を重点政策・重点事業のトップに掲げて、最優先課題として取り組んでいきます。そして、その中には......
具体的な実現をしていく。悪循環を絶つ。離職していく......、育てても育てても辞めていくという悪循環を絶つ。そのためには労働条件、労働環境の整備が重点課題であるというふうに認識をいたしました。
特に、特にその中ではですね、具体的にどういうことかと申しますと......。
【目次】
P2 → 1つひとつ形にしていく看護協会でありたい
P3 → 労働条件、労働環境の整備が重点課題
P4 → 中堅看護師が大変疲弊している
P5 → 画一化ではなくて多様性でケアをしていく
P6 → 震災復興支援はニーズ変化を察知しながら
P7 → 日本看護連盟と協働していくスタンスで
P8 → 現場の声を大事にしていきたい