「現場の声を大事に」 ─ 日本看護協会の新会長
■ 震災復興支援はニーズ変化を察知しながら
[坂本すが・日本看護協会会長]
それから、続きましては東日本大震災の復旧・復興支援事業についてであります。今回の3月11日の東日本大震災につきましては、本当にすべての国民の方々が心を痛めながら「何をしたらいいのか」ということを考えたと思います。
後で(担当理事から)説明がありますけれども、看護協会は3月11日に対策本部を立ち上げて、いろんなナース、サポートできるナースたちをシステム化して、そしてサポートしてまいりました。
これについては、具体的にはまた後でお話がありますが、(平成23年度)重点事業の1つに「東日本大震災復旧・復興支援事業」を掲げてあります。
具体的に被災会員の実態調査をしながら、都道府県看護協会を中心にしながらサポートをしていくというやり方をしていきます。私自身も石巻市の避難所を訪ねて見てきました。またこれからも数回、数を重ねながら現地に赴きながら、「何が必要か」ということを見ていきたい、見て対策をとっていきたいというふうに考えております。
助産師、それから保健師、いろんな職種が違ってもサポートを大変重点的に行ってまいりました。保健師のネットワークはものすごく効果的でありました。
それから、なかなか表に出ない妊産婦、それから育児、子どもを抱えたお母さんたちに対しての助産師の活動はすざましいものが、大変素晴らしいものがありました。そういう意味では、看護協会はもっともっとここを重点的に行っていきたいと考えております。
ただ、ニーズは変化していくと思いますので、その変化を察知しながらやっていきたいというふうに思っております。えー......、まずは......。
【目次】
P2 → 1つひとつ形にしていく看護協会でありたい
P3 → 労働条件、労働環境の整備が重点課題
P4 → 中堅看護師が大変疲弊している
P5 → 画一化ではなくて多様性でケアをしていく
P6 → 震災復興支援はニーズ変化を察知しながら
P7 → 日本看護連盟と協働していくスタンスで
P8 → 現場の声を大事にしていきたい