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「現場の声を大事に」 ─ 日本看護協会の新会長

■ 現場の声を大事にしていきたい
 

[坂本すが・日本看護協会会長]
 私は実は、看護の現場......、臨床現場で働いてきています。34年間、働いておりました。それから副看護部長、看護部長を経験したのが14年間であります。

 それから6年間、看護学科長としてですね、教授を経験しております。それから中央社会保険......、中医協の専門委員として3年間、今まで経験したことがない場でですね、国民の声にすぐ反映できるような意見が言えるような場所で、いろんな意見を言わせていただきました。

 大変、それは私自身も育てていただいたと思っておりますし、あそこの場所で発言すること、それから日本看護協会の会長として発言することは直接患者さんに響いていくものだというふうに思っております。

 そういう意味を込めて、チーム医療推進会議もそうでしたが、積極的に看護の立場から発言していきたいと思います。その基本になるのは現場ということであります。

 今まで、日本看護協会の会長職の方々は......、現場の方というのはそう多くなかったというふうに聞いておりますが、私自身は現場でずっと過ごしてきましたので、看護職がどのような考えを持っているか、看護管理者がどのような考えを持っているか、一緒に働く仲間がどのような気持ちで働いているかということを重々承知しております。

 そういう意味では、一緒になってやっていくというスタンスで、現場の声を大事にしながら収集して、そして現場の声を集約して、何が必要かということを考えていきたいというふうに思っております。

日看協会見6月10日.jpg それから、そのためにはぜひですね、看護協会ということだけで独立してやっていくんではなくて、恐らくメディアの皆様方の力をものすごく借りるというふうに思っております。

 いろんな所で、私たちが想像しなかったようなことまで意見を言って突いていただいて、そしてそれらを私たちも採り入れて、いろんなことを考えていきたいと思っておりますので、メディアの皆様と共にですね、目的は国民のために何ができるかというスタンスで共にご支援いただきたいというふうに思っておりますので、どうぞこれからも日本看護協会のご支援を頂くようによろしくお願いしたいと思っております。

 以上で......、短かったのか長かったのか分かりませんが......(笑い)、挨拶を終わらせていただきます。どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。

 それから最後ですが、もう1つは、看護協会は少しこう......、閉ざされている。皆さんがいろんなことでお話ししてくると、どうも堅くなって、そしてそれに対しては慎重であるというふうなことも伺っております。

 できる限り開放された状況で、皆さんにオープンにしていくというスタンスも持っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。どうも、本日はありがとうございました。

[井伊久美子・日本看護協会常任理事]
 坂本会長、ありがとうございました。それでは続きまして、役員の紹介に移ります。(以下略)

 ▼ 新役員一覧はこちら。坂本会長のブログ「坂本すが日和」はこちら

 
 
 (この記事へのコメントはこちら

 

【目次】
 P2 → 1つひとつ形にしていく看護協会でありたい
 P3 → 労働条件、労働環境の整備が重点課題
 P4 → 中堅看護師が大変疲弊している
 P5 → 画一化ではなくて多様性でケアをしていく
 P6 → 震災復興支援はニーズ変化を察知しながら
 P7 → 日本看護連盟と協働していくスタンスで
 P8 → 現場の声を大事にしていきたい

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