自治体病院より見た医師不足の要因と対策
■ 長崎県は医師偏在の典型
【長崎県病院企業団企業長】
それでは、5ページ目をお開きください。
上のほうでございますけれども、長崎県は離島だけで9病院、それから57の公立診療所が存在いたしまして、ここに県として医師の派遣ということは歴史的に非常に苦労してきているわけでございます。
下の図をご覧ください。
これが9つの二次医療圏がございます。医師の偏在が著明で、本当に全国の縮図ということが、この長崎県で見られるというふうに理解しています。
医師は長崎医療圏に集中していまして、それから県央、佐世保で占められているわけでございます。離島のみではなく、これは例えば県南とか県北とか本土地域でも、一旦県庁所在地を離れますと、非常に医師が不足しているというようなことがお分かりだと思います。
【目次】
P2 → 医師が多い県、少ない県
P3 → 県別医師数と患者数の相関
P4 → 県別医師数と大規模病院
P5 → 長崎県は医師偏在の典型
P6 → 長崎県の医療圏別医師増減数
P7 → 医師偏在の理由
P8 → 長崎県の医学修学生制度
P9 → 地域枠(義務年限)養成医の問題
P10 → 医学奨学金全額返還の時期、理由等
P11 → 長崎県の医療体制の在り方
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