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ニュース〜医療の今がわかる

自治体病院より見た医師不足の要因と対策

■ 医師偏在の理由
 

【長崎県病院企業団企業長】
 次、7ページをご覧いただきたいと思います。これは常識的なことで大変失礼ですけれども、何で医師が都会型になってきているかということでございます。

矢野右人氏資料-13.jpg

 この1番のとこで、文明、文化ということは、当然都市集中型、医師だけではございません。ただ、この2番でございますけれども、行っている医師のほとんどの方が言うことは、やっぱり教育環境の充実がないということを言うわけでございます。

 これは特に若い地域枠、義務年限をつけた医師を派遣いたしましても、子供が小学生、あるいは中学生になるぐらいの年齢にちょうど当たりますと、まず教育環境が悪い、学校問題ということで、都市に住みたいというのが一番大きな原因でございます。

 また、離島へき地では、医療環境が2番に示しているように、悪うございます。病院規模が小さくて、当直、日直が、まず多いということがございます。

 それから専門性がはっきりできずに、広い分野を、いわゆるプライマリー・ケアをほとんど担当しなければならないということがございますし、高度の医療機器も整備していないということでございます。

 ただ、この問題の中で、1番は我々管理行政の中ではどうしようもないとこでございます。ただ、この2番だけは、どうしても我々が解決していかなければいけないところだと思っていますが、そのことにつきましては後ほど述べさせていただきます。
 

【目次】
 P2 → 医師が多い県、少ない県
 P3 → 県別医師数と患者数の相関
 P4 → 県別医師数と大規模病院
 P5 → 長崎県は医師偏在の典型
 P6 → 長崎県の医療圏別医師増減数
 P7 → 医師偏在の理由
 P8 → 長崎県の医学修学生制度
 P9 → 地域枠(義務年限)養成医の問題
 P10 → 医学奨学金全額返還の時期、理由等
 P11 → 長崎県の医療体制の在り方

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