東日本大震災と東北大学医学部定員増計画
■ 東北大学医学部卒業生数
【山本雅之氏(東北大学大学院医学系研究科長・医学部長)】
次のスライドをお願いします。それでは翻って、東北大の医学部の卒業者数はどうかというので少し調べてきました。
ここを見ていただくと、昭和48年に医師不足ということがかなり言われまして、120人に定員を増やしました。それまでは100人だったので、48年の人たちが卒業するのは黄色い矢印で示しました昭和54年ですので、そこから卒業生が増え出すわけです。
しかし、その1年前に179人が卒業したクラスがございます。それは教養課程から専門課程に進むときに、授業料値上げに反対するストライキをして、ほとんど全員留年したクラスです。
したがって、その1つ前の年は、前年の留年生だけが専門課程に進学した学年になります。その次の年も139人でした。
ここで申し上げたいのは、、私は今回現行定員120人にさらに20人を加えて、東北大の医学部定員を臨時的に140人にすることをご提案しているのですけれども、私たちはこういういろんな要因による在学生の増減に対応しながら、医学教育をやってきた歴史があるということです。
【目次】
P2 → 東日本大震災の直後
P3 → 東北大学医学系研究科の復興計画案
P4 → 地域医療の復旧から復興へ
P5 → 東北大学医学系研究科の取組
P6 → 震災復興と入学定員増
P7 → 医師・医療系職業人の育成
P8 → 東北大学医学部卒業生数
P9 → 東北大学医学系研究科における教育
P10 → 東北大学医学部医学科の定員増計画
P11 → 定員増計画の背景
P12 → 研修医マッチング
P13 → 医学部の認証問題
P14 → 災害に関する教育
P15 → まとめ
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