災害医療について
■ 広域災害救急医療情報システム
【厚労省救急・周産期医療等対策室長】
それぞれの要素を一つひとつ、次のところから示しています。
「広域災害救急医療情報システム」というのは、先ほど"EMIS"とご紹介しましたけれども、災害拠点病院を中心とする救急医療機関に緊急時の入力情報を行っていただきます。
この中ではライフラインの可否、患者の収容の可否、建物・施設被害の有無、その他、こういった情報を収集してまいります。
もう少し余裕が出てきた段階で、さらに詳細な情報を入力していただくことにしております。手術の受入れの可否、人工透析の受入れの可否、こういった細かい点を入力していただくようになっています。
併せて、転送が必要な患者がいるのかどうか、その数、ライフラインの状況についてもより詳しい状況を入力していただいて、全国のシステムに乗せていくということになります。
入力いただいた情報は全国で閲覧できるようにしていきますが、バックアップの体制として東西に2つの拠点が設けられており、どちらか1つが機能しないような場合でも全体としては機能するような形で取り組んでいるところです。
【目次】
P2 → 災害の区分
P3 → 災害時における厚生労働省の役割
P4 → 我が国の災害医療体制
P5 → 広域災害救急医療情報システム
P6 → 災害拠点病院
P7 → 災害派遣医療チーム(DMAT)
P8 → DMATの活動概要
P9 → 発災直後からの医療確保への対応
P10 → 都道府県域を越える医師等の派遣調整
P11 → 東日本大震災における医療分野の特徴と検討課題