文字の大きさ

ニュース〜医療の今がわかる

災害医療について

■ 災害派遣医療チーム(DMAT)


【厚労省救急・周産期医療等対策室長】
 続いて「災害派遣医療チーム」についての説明です。

災害医療資料-09.jpg

 「災害派遣医療チーム(DMAT:Disaster Medical Assistance Team)」というのは災害急性期、主に発災後48時時間以内に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チームです。

 平成17年3月から災害派遣医療チーム研修事業により、災害医療センターなどにおいて養成事業を行っているところです。平成23年4月1日現在までに846チームが研修を修了しており、平成23年度までに1,000チームを養成する計画で取り組んでいます。

 1チームのDMATは5名からなっています。その中に1名から2名のドクター、それから看護師、事務的な作業を行うメンバー、そういった方々によって構成されています。

 その中で、特に意識していた点として、「広域医療搬送」という取組みを行っています。これは阪神大震災の状況、反省を踏まえて考えられてきたものです。

 被災地における医療機関では十分な傷病者の対応ができないという状況の際に、地域外の医療機関に対し、自衛隊などとの連携により患者を搬送して遠隔地での治療を行うということで、日本全体として、患者の救命率の向上を行うという取組みです。

 今回の東日本大震災でもこの取組みを行ったところです。
 

【目次】
 P2 → 災害の区分
 P3 → 災害時における厚生労働省の役割
 P4 → 我が国の災害医療体制
 P5 → 広域災害救急医療情報システム
 P6 → 災害拠点病院
 P7 → 災害派遣医療チーム(DMAT)
 P8 → DMATの活動概要
 P9 → 発災直後からの医療確保への対応
 P10 → 都道府県域を越える医師等の派遣調整
 P11 → 東日本大震災における医療分野の特徴と検討課題

  • MRICメールマガジンby医療ガバナンス学会
loading ...
月別インデックス