平成24年改定に向けたDPC制度に係る今後の対応 (上)
■ 考え方 ③ ─ 医師に対する研修
[小山信彌分科会長(東邦大医療センター大森病院心臓血管外科部長)]
3つ目の丸ですけれども、ただ単に「医師密度」が高いという実態だけではなく、これらの医療機関が果たしている機能や役割についても整理した上で設定する必要があるという指摘がなされまして、高い「医師密度」だけが必要ではなくて、その機能や役割と「医師密度」との関係について分析・検討いたしました。
これが先ほどお話しした、ただ医師を集めればその要件が満たされるというものではないというお話のことであります。
その結果ですね、、高い「医師密度」、あるいは「診療密度」と考えられる機能として、3つ考えられました。
1つは、医師に対する研修の実施であります。それから、2つ目は高度な医療技術の実施、それから3番目が重症患者に対する診療の実施ということが考えられました。
4つ目の丸に書いてあります通り、医師に対する研修の実施にかかるデータは、資料「3─3」の12から13をご覧ください。
先ほどはすべての医師数を分析したんですが、これらは医師研修機能について考えた結果、専門医を取得するまで、すなわち医師免許取得後5年までの医師について考えることが妥当なんではないかという結論に至りました。
これを踏まえまして集計しましたところ、医師免許取得後5年目までの「医師密度」の高い区分、つまり医師研修に一定の役割を果たす場合に「診療密度」が高いということが、関連が示されております。
【目次】
P2 → 検討を要する事項の概要
P3 → 中間報告の概要
P4 → 医療機関群設定の概要
P5 → 医療機関群の設定方針案
P6 → 考え方 ① ─ 大学病院本院
P7 → 考え方 ② ─ 大学病院本院以外
P8 → 考え方 ③ ─ 医師に対する研修
P9 → 考え方 ④ ─ 高度な医療技術
P10 → 考え方 ⑤ ─ 重症患者に対する診療
P11 → 関連する論点等
P12 → 今後の対応 ①
P13 → 今後の対応 ②
P14 → 今後の対応 ③
P15 → 今後の対応 ④
P16 → 今後の対応 ⑤