埼玉の医学部新設、「反対する理由は見当たらない」
佐久間氏によると、埼玉県医師会との調整はまだ行っていないが、「県民の代表である県会議員が全員賛成している。医師会も県民の命が第一なので医師会とケンカすることではない」と話す。
10月4日、議会の合間を縫って佐久間氏に30分ほどお話を伺ったので、その要旨をご紹介する。
── 医学部新設の動きがあると聞きました。現状や今後について教えてください。
埼玉県ではね......、こういう資料(埼玉県議会百年史・抜粋)があるんですよ。これね、あとでお持ちになって結構ですけどね、明治9年にね、(全国の医学校は)10校で、官立ではね、東京大学医学部と(東京医学校の2校)......、公立では栃木と金沢と新潟と福井と埼玉の5校。で、私立では明治と......(修文館と好生の)3校だと。
10校、明治9年に立ち上げたんだよ。埼玉県でも......、できてたんだよな、もう。全国に先んじて。そうしたら今度は、現時点では47都道府県の中で公立医大がないのは埼玉県と岩手県と栃木県だと。栃木県は自治医大病院があるから、その中でね、いろいろとやっているけれども......。
今回、私どもで(医学部設置を推進する議員連盟を)立ち上げたのは、何よりも県民のニーズです。今、埼玉県民のニーズが一番高いのは福祉なんですよ。その次に医療なんです。県民の世論調査でそういう結果が出ているんです。
つまり、医療と福祉は同じようなことですけれども、埼玉県が特に、この(県民)720万人の中で、沖縄に次いで2番目に若い県だったんだけれども、高齢化の進みは全国に先んじて......、これからすごいスピードで高齢化が進むわけですね。
【目次】
P2 → こんなことは初めて
P3 → 埼玉県はやりやすい
P4 → きちっと競争をやらないと
P5 → 東京に依存している
P6 → 反対する理由はない
P7 → 半世紀ぐらいはかかる
P8 → これからだから