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ニュース〜医療の今がわかる

埼玉の医学部新設、「反対する理由は見当たらない」

■ 反対する理由はない
 

── 埼玉県の中でも大宮とか浦和とか、この辺の中心部はいいと思うんです。都内へのアクセスがいい。がんの治療でも、1時間で築地や有明に行けちゃう。

 だからね、医師会がさ、日本の医療を遅らせている面もあるんだよ。例えば、埼玉県立がんセンターは......、あれは昭和46......年ぐらいだったかな、つくる時に、最初は「総合病院」ということだったんだから。

 それが、医師会が当時は強かったから反対して、それで「埼玉県立がんセンター」っていう名称になっちゃったんだから。中身は総合病院として外来もやってたんだからね。名称はそれじゃ駄目だと。「総合病院じゃ駄目だ」ということで、名称が「埼玉県立がんセンター」になった。

 だから、あそこに通う人はがんばかりになった。最初は、一般の外来もたくさんやってたんだから。それがだんだん専門化された。

 埼玉県には総合病院はいくつかあるけれども、今のがんセンターなり循環器センターなり小児医療センターなり、そういう中で医者が勉強したっていいわけだけども、とりあえず県立医大を、私立でも何でもいいけど、医師不足を解消することが我々の狙いなんだから。

 医師会が反対する理由というのは、おれは見当たらないと思うよ。県民の代表である我々県会議員が全員賛成しているんだから。我々は真っ直ぐに、(県)執行部に対して県立医大、あるいは私大でも何でもいいから医師不足を解消しろというのが狙いなんですよ。そりゃ、適材適所ができればいいけども。


【目次】
 P2 → こんなことは初めて
 P3 → 埼玉県はやりやすい
 P4 → きちっと競争をやらないと
 P5 → 東京に依存している
 P6 → 反対する理由はない
 P7 → 半世紀ぐらいはかかる
 P8 → これからだから

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