埼玉の医学部新設、「反対する理由は見当たらない」
■ きちっと競争をやらないと
── 今後、埼玉県医師会から反対の声が出てきそうですか。
出てくるだろうね、知事に対してね。まだ我々の段階だから声が出ないわけですよ。我々は知事に対して、つくるように努力しろって言うことですからね。我々が議会の中でつくることは、知事に対して言うことですから。そうでしょ?
── では、佐久間先生に医師会から何らかのお話はありますか。
何も言ってきてない。
── まだ交渉はないですか。
何もなし。
── では、今後の見通しはどうでしょう。
県民の代表である我々の声ですからね。医師会は医師会で、自分の権益を守ろうとするのは多少は分かるけれども、もっと百年の大計ということを考えて、そういうことをしていかないといけないじゃない。医師会も。てめえの権益だけ、「商売にならねえ」って言うんじゃさ。
もっと高邁な理想を持って医療を充実させて、県民の長寿社会を構築していくんだと、県民の生命を守るんだと、こういう考え方に医師会も立ってもらわないといけないと思うんだよ。
── 日本医師会は歯科医を例に挙げて反対していますね。
自分の権益を守るっていうのは分かるよ。分かるけどね、もっと日本のね、医療界を発展させるためにはね、もっときちっと競争をやらないと駄目だよ。だからね、いつまで経ってもね、保護政策みたいなことなんですよ。
── 水面下で埼玉県医師会への根回しが進んでいればかなり現実味を帯びた話になりそうですが、現状はいかがでしょうか。
そういうことはまだしていないよ。
── 医師会が反対して、知事がちょっと腰砕けになっちゃうということは考えられませんか。
そんなことはないですよ。
── 私大を誘致するという報道もありますが。
「そういう方法もあるね」っていう意味で言っていることはあるでしょうね。
── 議連の要望としては越谷の埼玉県立大学ということでしょうか。
いや、固定していませんよ。医師不足なんだから。そうでしょ。医師不足なんだから。どういう形でも、医師の不足を解消する、医療や福祉を充実させるということが一番の狙いなんだから、これを進めているんです。
【目次】
P2 → こんなことは初めて
P3 → 埼玉県はやりやすい
P4 → きちっと競争をやらないと
P5 → 東京に依存している
P6 → 反対する理由はない
P7 → 半世紀ぐらいはかかる
P8 → これからだから