診療報酬の配分見直し論は、是か非か
■ 「テープ起こしの形で羅列、整理した」 ─ 厚労省
[遠藤久夫会長(学習院大経済学部教授)]
「平成22年度診療報酬改定について」を議題とする。事務局(保険局医療課)から資料が出されているので、説明をお願いしたい。
[保険局医療課・佐藤敏信課長]
はい。それでは、(資料)「中医協 総─3」に沿って説明する。「平成22年度診療報酬改定について」(という議題)は、最近の動きについて簡単にご報告するという趣旨でございます。
(資料)両括弧3(診療報酬改定に係る基本方針)に書いてあるように、診療報酬改定をめぐっては、改定率を除く診療報酬改定に関する基本的な医療政策の審議については、厚生労働大臣の下に置かれる他の諮問機関に委ねるということになっている。
中医協は、ここ(社会保障審議会の医療部会と医療保険部会)で決められた基本方針に沿って、具体的な診療報酬点数の設定に係る審議を行うとされている。
診療報酬改定に関する基本的な医療政策の審議を行う場としては、社会保障審議会の医療保険部会、それから医療部会が考えられるということになっている。
これまでも、(平成18年度改定以降)こういう形で基本的な方針についてご検討いただいてきた。2ページをお開きください。(中略。「平成22年度診療報酬改定に向けたスケジュール案について説明)
(診療報酬改定の基本方針について)具体的には3ページから。医療部会が7月9日、医療保険部会が7月15日にそれぞれ開催された。まず、3ページには社会保障審議会医療部会委員の名簿があり、4ページ(第8回社会保障審議会医療部会における主なご意見)。
今日はご報告という趣旨なので、(同部会での主な意見を)読み上げて説明することはしないが、当日の主なご意見について、テープ起こしの形で、4ページ以降、羅列というか、整理して示している。
10ページ以降は医療保険部会。委員の名簿、それから11ページ以降で、主な意見を羅列する形で記述してご提示している。
▼ 発言をそのまま記載しているのではなく、編集した上で項目ごとに整理してある。発言の配列にやや問題あり。
前回(改定)の例にならうならば、(両部会を)年内に数回開催して、基本方針をまとめていただくが、いずれにしても、それぞれ第1回が開催された。言うならば、診療報酬改定の基本方針に関するキックオフがなされたということを報告する次第でございます。よろしくお願いいたします。
[遠藤会長]
はい。ありがとうございます。基本方針は社保審の両部会で決めて、中医協で個別の議論をするという形になっているので、社保審の両部会が開催されたというご報告だった。
中医協の皆さんの中には、両部会の委員を併任されている方もいらっしゃるので、(両部会の)動きはお分かりになっていると思う。3回......から何回ぐらいか分からないが、(3回ぐらい)終了した段階で基本方針が決定する。
▼ 基本方針は厚労省が作成するので、「厚労省作成の基本方針が承認される」と言った方が実態に近い。
われわれ中医協としても、問題になるであろう内容について、例えば救急等については既に議論を開始していることは既にご承知の通り。ただ今、(事務局から)報告があったことについて、何かご意見やご資料はございますか?
はい、藤原委員、どうぞ。
【目次】
P2 → 「テープ起こしの形で羅列、整理した」 ─ 厚労省
P3 → 「私のメモと印象が違う。バイアスがかかった取りまとめ」 ─ 藤原委員
P4 → 「手続きを経て、こういった形になっている」 ─ 対馬委員
P5 → 「かなり個別の問題だ」 ─ 遠藤会長