特許切れ薬もっと安く 事業仕分け1日目(2)
長
「一般名処方に決めてしまえばいい。それに法改正は必要か」
厚生労働省
「我々の中でもそういう議論は行われているが、諸外国の例で見ると、同一の物質でも後発品メーカーの方が安くなるようだ。それは先発品のコスト構造と後発品のコスト構造が異なるから。後発品メーカーは工場専業というか製造に特化している。先発品メーカーはいかに新しい薬を生み出すかという方に重点があって研究開発にも情報提供にも人が大勢いて、しかも多くの人が大学院卒だ。そんなことから、特許が切れてしばらくするとジェネリックに必ず負ける。先発品を安くするという政策を取らなくても置き換えは進むと考えている」
梶川
「特許が切れた段階まで区別する必要はないんじゃないか。新薬開発のコストは特許が切れるまでに回収しておけばいい話で、切れた後は、どこのメーカーが作っても同じものは同じ保険の料金。仕入れ値までは知らないから、最終的には安いものが使われていくことになるのでないか」
枝野
「後発薬は特許が切れたら世界共通で出てくるわけだよね。薬の承認というのは一般名なのか製品名なのか」
厚生労働省
「どちらでも結構」
仕分け人
「違うだろう。承認の話だ」
厚生労働省
「ご指摘のとおり」
枝野
「一剤ずつ、そのために承認を取っている」
厚生労働省
「はい」
枝野
「治験コストはかかっている」
厚生労働省
「データは省略できる。代わりに規格試験、生物学的同等試験のデータで承認する」