先発品企業が命運を託す「薬価維持特例」(1)―意見陳述(日薬連)
革新的新薬の創出か、後発品の使用促進か―。大型医薬品の特許切れが相次ぐ「2010年問題」を抱える先発品企業が命運を託すのは、研究・開発に投下した資本を早期に回収する仕組み(薬価維持特例)の導入だが、道のりは険しい。関係業界からヒアリングを行った6月3日の中医協・薬価専門部会(部会長=遠藤久夫・学習院大経済学部教授)の模様を3回に分けてお伝えする。(新井裕充)
[遠藤部会長]
薬価改定の前年の審議には関係業界から意見聴取を行うことをこれまでやってきた。今年度も意見聴取を行うということで、関係業界の皆様にご出席いただき、意見聴取を行う。
大変暑いのでクールビズで、もしよろしければ上着を脱いで。私も脱がせていただくので、2時間、長丁場なので上着を脱いでいただきたいと思う。
では本日、ご出席いただいている方をご紹介する。
日本製薬団体連合会(日薬連)から、竹中登一・日薬連会長です。よろしくお願いいたします。
庄田隆・日本製薬工業協会(製薬協)の会長です。よろしくお願いいたします。
長谷川閑史・製薬協副会長です。よろしくお願いいたします。
澤井弘行・日本ジェネリック製薬協会会長です。よろしくお願いいたします。
次に、米国研究製薬工業協会、いわゆるファルマ(PhRMA)から、関口康・ファルマ在日執行委員会委員長です。よろしくお願いいたします。
アイラ・ウルフ、ファルマ日本代表です。よろしくお願いいたします。
次に、欧州製薬団体連合会、エフピア(EFPIA)から、マーク・デュノワイエ会長です。よろしくお願いいたします。
日本医薬品卸業連合会、いわゆる卸連から、別所芳樹・卸連会長です。よろしくお願いいたします。
松谷高顕・卸連副会長です。よろしくお願いいたします。
村井泰介・卸連流通近代化検討委員会委員長です。よろしくお願いいたします。
それでは、議事に移りたい。本日は、関係団体からの意見聴取ということで、流れについて簡単に。まず、日本製薬団体連合会、ファルマ、エフピア、日本医薬品卸業連合会の順で、お話を頂きたい。
時間だが、日本製薬団体連合会は20分以内で、それ以外の3団体は10分程度で、それぞれ説明をお願いしたい。質疑応答は、一通りお話を頂いた後にまとめて行いたい。時間が限られて恐縮だが、よろしくお願いいたします。
それではまず、日薬連からお願いいたします。