村重
「本当に大変な思いをなさって。ご家族をはじめ、仲間の皆さんとの支え合いがあったから乗り越えられたんでしょうね」
坂田
「そうですね。裁判は福岡であって、毎回傍聴席が満杯で抽選になるんですけど、支援の方々に心温まる支えをいただきました。身内じゃないのに、全く他人の私たちに、あれだけ支援していただいて本当に目が覚めたというか、誰が政治家になっても変わらないとか、どうせ世の中変わらないとか、そういう悲観的な考えを持っていましたので、それを一変させてくれたのは、やはり彼らでしたし、国会とかも行って色々な国会議員の方にお会いしましたけれど、非常に心ある先生方もいらっしゃいましたので、そういう方々と出会えたというのも、選挙の時の私の一票がいかに大切かということもわかりました。あとはやっぱり家族の支えですかね。娘たちも、内閣が何度も代わって、厚生労働大臣も何人も代わっていきましたけど、直筆で手紙を書いてくれたりとか、厚生労働省前でマイクを持ってくれたりとか、学校をさておいて制服のまま駆けつけてくれたりとか、本当に心から応援してくれましたので、本当に私は恵まれたなあと思ってます。裁判のお陰で家族も一致団結できたかなあと思っています」
村重
「団結すれば変えられるということですね。この国はどうせ変わらないんだと思っている人も結構多いと思うんですけど、でもそこは、変えられるんだ、皆さんの一票が変えるんだと思っていただきたいですね。それを次はぜひ薬害を繰り返さないために、みんながハッピーになるため変えて行く方向に持っていけるといいですね」
坂田
「私たちみたいな、おばちゃんの集団でも変えられたというかですね。そういうことだと思うんですよ。だから皆さんにも気づいていただいておかしいと感じる時には行動していく、動いていくということですよね。それを学びました」
村重
「こういうつらい体験もなさっていることを知らずにニュースだけ見ていると、原告団・弁護団を見て、あんなことをやっている人たちもいるんだというように自分と関係ないものと見てしまいがちですよね。でも、実際にこういうお話を伺ってみると、誰でもその立場になったらそう思うだろうという内容ですよね」
坂田
「私たちの問題というよりは、たまたまフィブリノゲンを投与されたというのは、当時は誰がなってもおかしくなかったんですね。だから本当に人ごとじゃないということに気づいてほしいですね」