村重直子の眼12 本田美和子・国立国際医療研究センター病院医長(下)
本田
「最初売り出した時はどういった方が買ってくださるか全く分からなくて手探りだったんですけど、実際に販売してみると、一人で複数冊買ってくださる方がものすごくたくさんいらして、例えば自分と夫とそれぞれの両親に全部で6冊買いましたというように、自分の身の回りの人たちの健康を気にかけたいと思っている方が、自分で買って直接渡してくださっているんです」
村重
「嬉しいですね」
本田
「初版は病気のことを書くところが多かったんですけど、それだと、健康な人は何も書くことがない、名前と住所を書いておしまいということではつまらない、という御意見をいただきました。では、もっと自由に書き込めるページを増やそう、というように、使ってくださる方のご意見をそのまま翌年の改定に反映されていくフットワークの軽さがあります」
村重
「いいですね。インターネットと紙で手に取って使えるものがリンクして動いているのですね」
本田
「そう思います。本当にありがたいことです」
村重
「いつ頃出るんですか」
本田
「9月1日です。9月1日には発売できるように8月はじめには印刷所へ送ることになっていて」