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ニュース〜医療の今がわかる

村重直子の眼16・近藤達也PMDA理事長(上)


近藤
「私もそういう考え方なのですが、個人情報という側面もあり、その辺は適切なブロックも必要かと思います」

村重
「今、PMDAがホームページで出している部分の情報も、もちろん個人情報は削除してあるじゃないですか。個人情報は削除したまま、あのデータ全体をエクセルでダウンロードさせてくださるとだいぶ違うのです。検索ワードを入れないと出てこなくて、しかも上限20件くらいまでしか出てこなくて、全体が何件なのかも画面を変えて行かないと分からないんですよね。

検索して一部分だけ表示するようになっていますが、その元には全体のデータベースがあると思うので、全体のデータベースを公開するために手間は増えないと思うのですけど」

近藤
「なるほど、そうですよね。先生は官僚の良い所をしっかり身につけてらっしゃいますよね、悪い所ではなくて。国際医療センターにいた時の私は、官僚に対してあまりいいイメージを持っていなかったのですが、PMDAへ来てから官僚のイメージが変わりました。非常に確実に物事をやっていける、信頼関係があると判りました」

村重
「その信頼の輪をぜひ国民にも広げていただきたいのです。その意味でも情報を公開していただけると、PMDA職員はこんなにやっているんだということも見えて、国民の安心感にもつながると思います。PMDAはドラッグラグ被害者の声と、薬害被害者の声、両方の期待を背負っておられますが、両方に共通する問題です。共通の問題なので、それこそデータベースの公開というような同じ方法で解決に向かうと思います」

近藤
「その通り。共通の利益になる話ですよね」

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