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医師不足対策に「医学部新設」も ─ 文科省素案

文部科学省.jpg 医師不足への対応策として、文部科学省は「大学医学部の新設」という選択肢に一歩踏み込んだ。(新井裕充)

 文科省は8月10日、「今後の医学部入学定員の在り方等に関する検討会」を開き、これまでの議論をまとめた「論点整理(素案)」を示した。

 素案では、「現下の医師不足への対応として、前述の入学定員の増員による対応のほかに、大学医学部の新設による対応も考えられる」とした上で、「医学部の地域偏在の解消につながる」「総合医などの新しい医療ニーズに特化した医師養成が可能になる」などのメリットを書き込んだ。

 ただ、同検討会では日本医師会や全国医学部長病院長会議などから反対意見が出ているため、「現下の医師不足対策として、既存の定員増による対応と医学部新設による対応とのいずれがふさわしいのかについては、現時点では結論を出すには至らず、今後、国民的議論を深める必要がある」と締めくくっている。

 素案をめぐる意見交換の概要は3ページ以下を参照。なお、素案はこちら


【目次】
 P2 → 「必要なリソースをちゃんと確保していく」 ─ 鈴木副大臣
 P3 → 「頂いた意見に少し肉付けしてまとめた」 ─ 文科省
 P4 → 「論点整理が議論の方向性を制限する」 ─ 中川委員
 P5 → 「東側の医師を増やすような方策が必要」 ─ 今井委員
 P6 → 「高齢医師に実戦力として期待できるか」 ─ 平井委員
 P7 → 「医療資源を再配分する仕組みが重要」 ─ 山本委員
 P8 → 「医科大学を増やしても10数年かかる」 ─ 栗原委員
 P9 → 「改革を最低限完全に生かすように」 ─ 濱口委員
 P10 → 「具体案を出さないといけない」 ─ 安西座長
 P11 → 「地方に行かせる強制力がない」 ─ 木場委員

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