医師不足対策に「医学部新設」も ─ 文科省素案
■ 「必要なリソースをちゃんと確保していく」 ─ 鈴木副大臣
[安西祐一郎座長(慶應義塾学事顧問)]
ただ今から検討会、第8回になりますけれども、開催させていただきます。お忙しいところお集まりいただきまして誠にありがとうございます。(中略)
議事に先立ちまして、事務局の交替についてご報告させていただきます。(中略) 新木一弘・医学教育課長に替わりまして、村田善則・医学教育課長でございます。
[文科省高等教育局医学教育課・村田善則課長]
どうぞ、よろしくお願いいたします。
[安西祐一郎座長(慶應義塾学事顧問)]
(前略)どうぞ、よろしくお願いいたします。それでは始めさせていただきますけれども、鈴木副大臣が今日、ご多忙のところご出席いただいております。14時ごろに失礼するということを伺っておりますので、まずはじめにご挨拶を頂ければと思います。よろしくお願いいたします。
[鈴木寛・文部科学副大臣]
皆さん、ご苦労様でございます。ちょっと今日、国会審議をやっておりまして、途中で失礼します。
私から、これまでの皆様方の大変なご尽力に対しまして、心から御礼を申し上げたいと思います。
この医療問題、医療体制をどう維持し、また東北の地区につきましては大変な医療提供体制の崩壊と、こういう事態に置かれているわけでございます。
今なお、東北を支えていただいておりますのは全国の大学病院などでもって支えていただいており、大変そのことに心から敬意を表したいと思います。これからもいろいろな災害医療、あるいは災害後医療の課題ということも、今回の課題でございました。
改めて、これまでの8か月間ですね、ここまでさまざまな角度から改めて我が国の医療提供体制についてですね、検討がなされたというのはかなり久しぶり......(委員ら、笑い)......というふうに思っております。このことは皆様方のおかげで、良い議論をしていただいたと感謝をいたしております。
この席でも何度か申し上げましたけれども、日本の医療体制を維持し、さらに充実したものにしていくためにはですね、霞が関の中でのセクションを越えた協働が当然でございますが、加えましてですね、いろいろなステークホルダーが......ということも必要でございますし、またそのことについてもですね、国民各位の理解と協力ということなしにはできないと考えています。
今、折しも社会保障と税の議論をしております。その一方で、財政の負担というのは世界的に要警戒に入ったと、まあ我々、日々緊張しながらの行政をやっておりますけれども......。
しかしながら、社会保障体制、医療体制の中ではですね、いろいろ議論はあろうかと思いますけれども、やはり必要な、それについてのリソースというものをきちんと確保するということはしていかないといけない。その仕方についてはですね、いろいろな方法というのがあろうかと思います。ま、そこ、そこをめぐるいろいろな議論はあろうかと思います。
しかし、何らかの形できちんと国民の理解を得て、日本の、世界一のこの医療を皆さんのおかげでつくりあげてきた、保険体制も含めてですけれども、こういう医療を引き続き充実していくことの重要性ということは、我々は声を大にして訴えていきたいというふうに思っております。
しかしながら、これからさらに超高齢化社会を迎える中で、大変な難問であるということは事実であります。しかしながら、今回頂いた大変貴重なご議論をベースにですね、また引き続き、皆様方と一緒に医療問題についての基本的理解を深めていくということを通じて、必要なリソースをちゃんと確保していくということに我々もさらに尽力してまいりたいというふうに思っております。
我々も、ご議論に心から感謝を申し上げまして、引き続きご議論を深めてですね、ご尽力賜りますことをお願い申し上げまして、私からの御礼の......、とりあえずの御礼をですね、代えさせていただきたいと思います。今日は本当にありがとうございました。
[安西祐一郎座長(慶應義塾学事顧問)]
ありがとうございました。(中略)
今日の進め方といたしましては、まずヒアリングをさせていただきまして、その質疑応答の後で、今日は栗原委員、黒岩委員、桑江委員、平井委員、山本委員、5人の委員の方から資料が提出されていますので、短い時間で申し訳ありませんけれども、それぞれ資料のご報告を頂ければと思います。(中略)
皆様からいろいろお話しいただいた後で、質疑の後で事務局から資料(論点整理素案)が提出されていますので説明をしてもらいまして、その後、自由討議という形にさせていただければと思います。
だんだん論点整理の方向へ移っておりますので、皆様さらに忌憚のないご意見を頂ければと思います。(中略)
▼ 議題等はこちら。
【目次】
P2 → 「必要なリソースをちゃんと確保していく」 ─ 鈴木副大臣
P3 → 「頂いた意見に少し肉付けしてまとめた」 ─ 文科省
P4 → 「論点整理が議論の方向性を制限する」 ─ 中川委員
P5 → 「東側の医師を増やすような方策が必要」 ─ 今井委員
P6 → 「高齢医師に実戦力として期待できるか」 ─ 平井委員
P7 → 「医療資源を再配分する仕組みが重要」 ─ 山本委員
P8 → 「医科大学を増やしても10数年かかる」 ─ 栗原委員
P9 → 「改革を最低限完全に生かすように」 ─ 濱口委員
P10 → 「具体案を出さないといけない」 ─ 安西座長
P11 → 「地方に行かせる強制力がない」 ─ 木場委員
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