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リハビリテーション その真実

時期・症状に応じて段階があります

 リハビリが必要になるのは、疾病や事故などで障害を負ったからです。その際、まずしなければならないことは該当部位の治療。ですが治療だけに気を取られて長期間寝たきりにすると、関節が固まったり筋肉が萎縮してしまったりといった運動障害(廃用症候群と言います)が起きてくるので、その予防もなるべく早く始めなければなりません。こうした目的で治療と並行して行われるのが「急性期リハビリ」です。
 疾病治療がひと段落つくと、今度は能力を回復向上させようとする「回復期リハビリ」になります。ここで行われる療法が医療リハビリのメインであり、通常は急性期病院からリハビリ病院へ転院して行われます。
 この段階までで完全に元の状態に戻れて安定すれば何の問題もありませんが、完全には元に戻っていないか、逆に放っておくと再び機能が失われたり、別の病気になりかねない(合併症と言います)場合も少なくありません。
 そのような人を対象に、リハビリ病院を退院した後で、ゆっくりした機能改善や、回復した機能の維持、合併症予防をめざして継続的に行われるのが「維持期リハビリ」です。
 前回の診療報酬改定では、回復期リハビリの一部と維持期リハビリについて、健康保険の適用範囲が狭まり、代わって介護保険で費用を賄うことになりました。医療リハビリと介護リハビリを同時並行で受けることはできません。
 どちらの保険からお金が出ようが、ちゃんとしたリハビリを受けられれば文句はないわけですが、実際には介護側の受け皿が不十分でリハビリ難民が発生したために社会から大きな批判が巻き起こり、1年で運用が緩和されたのは記憶に新しいところです。
 さて、今回の診療報酬改定では果たしてどうなったのでしょう。次項で見ます。
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