「ドキシル」出来高算定でも、厚労省の方針に変更なし
■ 「価格は高いが在院日数が短いのが理由」 ─ 山口委員
[山口俊晴委員(癌研究会附属病院消化器外科部長)]
ここで言う(一般名)「ドキソルビシン」というのは、(製品名)「ドキシル(注20mg)」のことですよね?
(厚労省の企画官、うなずく)
「ドキシル」というのは副作用が非常に低いので、恐らく価格は高いけれども在院日数が短くなるのでこういうことが起きるのではないか。普通の「ドキソルビシン」と違う。それが理由だろうと思う。(複数の委員が「うん」と言ってうなずく)
それから今、齊藤先生がおっしゃったことは非常に重要で、新しい薬が出るとどうしても最初のころは入院期間が長くなります。というのは慎重に使いますし、大丈夫ということを確認してからやるので、最初の調査の時はすごく長い入院期間になって、それに対応した値付けをしていくと合わないので置いておくと。従って、それが施行された時には無理ぐり置いておくというばかげたことが起きる。
ぜひ、年次ごとに1年目、2年目と連続して調査して、変わってこないかということも検討されたらいいと思う。
[西岡清分科会長(横浜市立みなと赤十字病院長)]
ありがとうございます。貴重なご意見です。確かに、使い始めた時としばらく使った時とでかなり大きな差が出てくるのではないかと思います。ほかに、ご意見は。
【目次】
P2 → 高額薬剤23製品の概要1(経緯など)
P3 → 高額薬剤23製品の概要2(分類表)
P4 → 分析方法
P5 → 分析結果1 ─ 図の見方
P6 → 分析結果2 ─ 全体の分布状況
P7 → 分析結果3 ─ パターンⅠについて
P8 → 分析結果4 ─ パターンⅡについて
P9 → 分析結果5 ─ ドキソルビシンについて
P10 → 分析結果6 ─ ソラフェニブトシル酸塩など3薬剤
P11 → 分析結果7 ─ まとめ
P12 → 今後の対応案
P13 → 「他の高額薬剤を考える場合にも大変重要」 ─ 齊藤委員
P14 → 「価格は高いが在院日数が短いのが理由」 ─ 山口委員
P15 → 「傾きか平行移動かで今後の方向が違う」 ─ 伊藤委員