「病院医療従事者の負担軽減について」 ─ 委員の発言
■ 看護師の業務範囲等(診療側委員)
[安達秀樹委員(京都府医師会副会長)]
2番目ですが、スライドの19です。
【スライド19】
「看護師等の業務内容の変化のイメージ」という所に、これまでのもの、それから今後の......ということで両方、図表がありますが、その中に「正常分娩」というのが出てまいります。
これは、看護師「等」と書いてありますので、当然、助産師さんの仕事に......、正常分娩ですから......、なるわけでしょうが......。あの......、1つはこの中医協で議論する負担軽減等の議論も全部、診療報酬に関わる話でございますから......。
正常分娩そのものは保険給付の対象ではない。ですから、その業務に対する労務費というのは自費診療の正常分娩費用の中から支払われるべきもんだろうということを思うんですが......、ということが1つです。
2番目は、その他の業務は普遍的にほぼいろんな疾病、あるいはいろんな病棟で全部行われていることなのですが、この部分だけが産科の特殊な形になっているということ。
もう1つ、3番目は、もし保険医療との関係も含めて「看護師等」の中で、特殊でなくて看護師さん全体も関わる業務ということになると、むしろ異常分娩の方。
こちらは保険給付の対象であって、正常分娩よりもさらに多くの危機を乗り越えてって言うんですか、手間のかかる話なんですが、そちらが保険給付対象になるものでありますけれども、これが入っていなくて、なぜ正常分娩だけが入っているのか。
この3つの観点から、これが入っていることに大変大きな違和感を感じざるを得ないのですが、これがここに入ってて異常分娩が入ってない理由は何ですか、ということをお尋ねさせていただきたい。
[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
はい、事務局(保険局医療課)、お願いします。
[厚労省保険局医療課・鈴木康裕課長]
医療課長でございます。安達委員がおっしゃる通り、正常分娩というのは診療報酬の給付の対象に入っておりません。ただし、この(スライド19の)一番下の所に注釈で書いてございますけれども......。
ちょっと言い訳がましいかもしれませんが、やはり医政局の方で出していただいた通知が厳としてございまして、その通知の中に書いてあるすべての項目をここに挙げさせていただいたということでございます。
▼ 同通知(医師及び医療関係職種と事務職員等との間等での役割分担の推進について)はこちら。なお、スライドの日付には「12月18日」とあるが、「12月28日」で検索した方がいい。
もちろん、中医協として議論していただく場合には、今、安達委員がおっしゃったように正常分娩というよりはむしろ異常分娩のことについて議論すべきだということではないかと思います。
[安達秀樹委員(京都府医師会副会長)]
あの......、まあ、そういうご見解であれば、元資料はあるんでしょうけれども、少しここは訂正した方がより議論はしやすいのではないかということを提起させていただきたいと思います。
この件についてはそれで結構でございますが......。
【目次】
P2 → 病棟薬剤師の業務等 (診療側・支払側委員)
P3 → 医師の処方権等 (診療側委員)
P4 → 看護師の業務範囲等 (診療側委員)
P5 → 「社会保障国民会議」の意義 (診療側委員)
P6 → 看護職の交代制勤務 (診療側委員)
P7 → 外来医療の役割分担等 (診療側委員)
P8 → 病棟薬剤師の役割 (診療側委員)
P9 → 介護福祉士の評価等 (診療側委員)
P10 → 病棟薬剤師の業務等 (診療側委員)
P11 → 看護職の交代制勤務等 (診療側委員)
P12 → がんの地域連携等 (診療側委員)
P13 → 看護職の交代制勤務等 (専門委員等)
P14 → 地域連携の評価等 (診療側委員)
P15 → 議事運営等 (公益委員)
P16 → 外来医療の役割分担等 (支払側委員)
P17 → 外来医療の役割分担等 (支払側委員)
P18 → 介護福祉士の評価 (診療側委員)
P19 → 議事運営等 (公益委員)