文字の大きさ

ニュース〜医療の今がわかる

「病院医療従事者の負担軽減について」 ─ 委員の発言

■ 外来医療の役割分担等(診療側委員)
 

[鈴木邦彦委員(日本医師会常任理事)]
 まあ私も......、まあ3点ぐらいあるんですが、まずは最初については......、ですが、安達委員もおっしゃったように......、ところですけど......、39番の所ですが......。

【スライド39】
病院医療従事者の負担軽減039.jpg まあこれ、どっかで見たことあるような気がすると思ったんですけど、「社会保障国民会議」で出たものだとはちょっと気が付きませんでしたが......。

 そこで、その入院と外来の方向性の所で、上と下があってですね、上は「地域の拠点となるような病院」、下は「診療所等」となっているんですが、具体的にイメージがもっと分かりやすく、「地域の拠点となるような病院」というのはどういう病院を指しているのか。

 そして、「診療所等」という「等」とは、どういうものを含むと考えてらっしゃるのか、もう少し教えていただきたいと思います。

[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
 はい、事務局(保険局医療課)、お願いします。

[保険局医療課・鈴木康裕課長]
 先ほどもちょっとご説明しましたけれども、大枠として入院の部分について、例えば機能強化、分化を図っていく、それから入院と外来、それから大きな病院とそれ以外の......、まあ、中小の病院、診療所等々でいろいろ分化を図っていくということは1つあろうかと思います。

 それからもう1つ。これは全国津々浦々どこでもできるかということについては、やはり都市部のようにかなりいろいろな病院があって、選択があって......、という中では一定の分化をできるけれども、医療機関の数が少なくて、限定されていて、どうしても医療機関にさまざまな患者さんが集まるというような場合もあろうかと思います。そういう意味では、地域に対する配慮をしながら......。

 それからもう1つは、個々の事情等が病院等々によっても異なるでしょうから、「一律にこうだ」という絵姿を一方的に押し付けるというよりむしろ、一定の考え方について提示をさせていただいた上で、各委員の先生方からご説明いただいて、ということだと思います。

 いずれにしろ、今日はこのことについて「結論を出していただきたい」というよりはむしろ、「調査を3点、新たにするということについていかがでしょうか、ということについてお伺いをしました」ということでございます。

[鈴木邦彦委員(日本医師会常任理事)]
 そうしますと、図ではそういうふうに書いてあるんですが、本文の3ページにはですね、黒丸の3つ目ですか、「(外来医療の役割分担のイメージとして)病院勤務医の負担軽減のために」云々、「診療所においては」云々と、はっきり書かれているんですけど......。
 
 ▼ 「外来医療の役割分担のイメージとして、病院勤務医の負担軽減のために、病院において専門外来の確保及び一般外来の縮小を行い、診療所において一般外来の受け入れを拡大することが考えられる」と書かれている。資料はこちら

 これはですね、先ほどのものとですね、同じものを指しているとしたら、病院と診療所とに分けているというふうに考えざるを得ないと思うんですが、そういうお考えなんでしょうか?

 今、ご説明されましたけれども、これだと伝わってこないと思いますけれども、まあ、それであれば、これを修正していただきたいと思います。

[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
 はい、事務局どうぞ。

[保険局医療課・鈴木康裕課長]
 今、ご指摘は(資料)「中医協 総─5─1」の3ページ目のローマ数字2の中の......、ポツで言いますと、3つ目のご指摘......だと思います。

 確かに、この書き方を見るとかなりあの......、「一般外来の縮小を行い、診療所で(一般外来の受け入れを)拡大する」等々と、かなり断定的に書いてあるかのように読める部分もございます。少し、文言については工夫をしたいと思います。

[鈴木邦彦委員(日本医師会常任理事)]
 私は、「病院と診療所」というふうに二分するんじゃなくて、まあ、欧米とかはね、そういう考え方なのかもしれませんけれど、我が国の医療は結果的に非常に低コストで......しているんですが、それはやはり中小病院とか有床診療所の役割が大きいと思います。

 そういったところでですね、かかりつけ機能を持った、そういった所も外来の受け皿でもあると考えておりますので、そこを活用するという視点を我が国の場合は入れるべきだというふうに考えております。

 それから2点目でございますが......。
 

【目次】
 P2 → 病棟薬剤師の業務等 (診療側側・支払委員)
 P3 → 医師の処方権等 (診療側委員)
 P4 → 看護師の業務範囲等 (診療側委員)
 P5 → 「社会保障国民会議」の意義 (診療側委員)
 P6 → 看護職の交代制勤務 (診療側委員)
 P7 → 外来医療の役割分担等 (診療側委員)
 P8 → 病棟薬剤師の役割 (診療側委員)
 P9 → 介護福祉士の評価等 (診療側委員)
 P10 → 病棟薬剤師の業務等 (診療側委員)
 P11 → 看護職の交代制勤務等 (診療側委員)
 P12 → がんの地域連携等 (診療側委員)
 P13 → 看護職の交代制勤務等 (専門委員等)
 P14 → 地域連携の評価等 (診療側委員)
 P15 → 議事運営等 (公益委員)
 P16 → 外来医療の役割分担等 (支払側委員)
 P17 → 外来医療の役割分担等 (支払側委員)
 P18 → 介護福祉士の評価 (診療側委員)
 P19 → 議事運営等 (公益委員)

  • MRICメールマガジンby医療ガバナンス学会
loading ...
月別インデックス