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高齢者医療を守るのは誰か (下)

■ 「結論から言えば理由は分からん」 ─ 池上分科会長
 

[池上直己分科会長(慶應義塾大医学部医療政策・管理学教授)]
 はい、あの......、やはり同じ収支でない......、収支が良くなった、悪くなったというのはいろいろな要因で良くなったり悪くなったりしますので、改定の影響を見るために同じ病院を比較する必要があって、その同じ病院で比較した、この、提示された結果が出ました。

 それについて、当該施設に......、会社のほうから確認しましたら、そのデータに相違ございませんと言われまして、さらに収益構造を比較してですね、「医療区分2、3が多い」とか、あるいは「出来高部分が多い」とか、どうかを確認しましたけど、それはあの......、特にそういう......、突出してたってわけではなかったわけで......。

 ですから、これは人件費が下がってるので、これはなぜ下がったかというのは、私は非常に疑問に思いまして......、ま、結論から言えば理由は分からん......と......。

 あとはその......、「医療経済実態調査」に即した方法でやりますと、6割以上が療養病床を持つ病院における全体としての収支状況でありますので、あの......、まあ......、「医療経済実態調査」の限界をここで提示している。

[鈴木邦彦委員(日本医師会常任理事)]
 100%じゃないんですね、25対1......。

[池上直己分科会長(慶應義塾大医学部医療政策・管理学教授)]
 はい、この「医療経済実態調査」に沿ったやり方は、14病院は同じ。ま、その......、構成は100%じゃありませんけれども......。

[鈴木邦彦委員(日本医師会常任理事)]
 じゃ、やっぱりカバーしてるんでしょうね、必死でね、アップアップして......。

 給料、下げられないんですよね、ですから必死で考えるのは当然だと思いますんで......。分かりました。それも誤解されないでほしいと、支払側の先生方にはお願いしたいと思います。

[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
 他にいかがでしょうか。はい、西澤委員。

 ▼ 西澤委員は、民間の中小病院を中心に組織する「全日本病院協会」の会長を務めている。慢性期医療をいかに擁護するか、注目の発言。
 

【目次】
 P2 → 「慢性期医療は相当大きな課題になる」 ─ 北村委員
 P3 → 「ちょっと分からないんですけど」 ─ 池上分科会長
 P4 → 「もう少し追究する必要がある」 ─ 安達委員
 P5 → 「地域の救急医療が崩壊する」 ─ 鈴木委員
 P6 → 「結論から言えば理由は分からん」 ─ 池上分科会長
 P7 → 「ちょっとおかしいんじゃないかな」 ─ 西澤委員
 P8 → 「数字を出されて独り歩きする」 ─ 嘉山委員
 P9 → 「数値の解析以上はできません」 ─ 池上分科会長
 P10 → 「調べないと地域医療が崩壊します」 ─ 嘉山委員
 P11 → 「認知症は医療・介護連携の要になる課題」 ─ 中島委員
 P12 → 「大事なことなんで、ぜひお願いしたい」 ─ 西澤委員

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