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「第二波に備えて想定し直しを」 政府側専門家の尾身・岡部両氏 ~参院予算委


[西島]
日本は海に囲まれているので検疫をやる意味は大きいと思っている。学校閉鎖についても、木村さんは成功した試しがないと言っている。これについても尾身さんに伺いたい。

[尾身]
その前に一つだけ感染症の基本について述べる。このような新しい感染症が発生した時、ワクチンや診断薬が当初はない。新型インフルエンザだけでなく全ての新しい感染症では初期の段階でいろいろなものが足りない。これが基本的に大事。そういう中で、タミフルのような21世紀的なことよりも、むしろ19世紀的な公衆衛生的対応、たとえば人の隔離とか、人と人との接触をなるべく避ける、そういうことが新しい感染症の初期の段階では非常に大事。

その前提のうえで学校の閉鎖についてだが、これまでの感染症の我々の経験では、初期の段階で学校を閉鎖することに一定の効果があることは分かっている。学校では子供たちが、かなり長い時間、集団で狭い所にいるから。初期の段階で感染を少なくするということに役立っていることは分かっていて、しかも社会生活への影響という意味では企業活動に比べて少ない。今回の場合、神戸、兵庫である程度抑えられたのは、学校閉鎖がかなり効いたというのが私の判断。

[西島]
今回の行動計画は現場のことを知らない人間が作ったもので役に立たないという意見もある。行動計画づくりの中心になった岡部参考人にその辺り聞きたい。行動計画は、危機管理の観点から最悪の事態を想定して作らなければ意味がないのでないか。

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