「第二波に備えて想定し直しを」 政府側専門家の尾身・岡部両氏 ~参院予算委
[麻生]
予算の編成替えをするつもりはない。当初予算と補正予算の執行で対応可能なものは、まずそれで対応していかなければならないと思っている。地方自治体独自の取り組みを心配しているのだと思うが、補正予算に計上している経済危機対策臨時交付金が約1兆円あるので、その活用に加え、特別交付税で対応することも検討できる。さらに必要があれば予備費も約5000億円ある。このように政府としては万全の対応を期していく所存だ。
[鈴木]
第一波が入ってしまった。第二波も相当の確率で予測されている。しかし、その治療をするためのベッドや人員の確保が全くできていない。そこは今すぐ予算をきちんと確保して整備に入らなければならない。予備費では対応できない。だから補正を組み替えてきちんと予算を付けたらどうかという提案だったが、総理にやる気が全くないということがよく分かった。
財源はある。農林関係の基金の20個。これだけで7000億円。官庁が導入する太陽光パネルが308億円、官庁が買う環境自動車310億円、官庁がエアコンを交換するのに235億円、これを削れば、私たちの命を守る新型インフルエンザ対策が万全を期せる。総理いかがか。
[麻生]
先ほどの答弁が基本。そのうえで、今いろいろ言われた分について私どもとしては、地球環境、温暖化の問題を考えた時にCO2の削減は健康上も極めて重大な問題であって長期的に考えておかねばならぬ大事な支出と思っている。
[鈴木]
完全なすり替えだし、我々と優先順位が全く異なることも分かった。最後に、今厚生省分割を巡って舛添えさんとケンカしているようだが、そんな暇はないと思う。新型インフルエンザ対策をきちんとやっていただきたいと思うがいかがか。
[麻生]
舛添労働大臣とケンカしているようなことはない。議論とケンカとはだいぶ意味が違うので区別していだかないと、話を妙にあおっても建設的にならない。私どもとしては、国民の安心・安全というものは極めて大事な問題なので、関係部局を再編強化したいということで、官房長官を中心に関係閣僚で検討させているところだ。
[鈴木]
インフルエンザ対策の観点からも、速やかな政権交代が必要と言うことがよく分かった。