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ニュース〜医療の今がわかる

慢性期医療への「質の評価」導入と、足並み揃わぬ中医協


[武久委員]
椎名委員も会長も仰ったように、「この2年間何をしていた」と言外には言いたいのではないかと思うのです。超高齢化でどんどんと慢性期の特に高齢者の患者さんが増えていくという事実をほとんど無視したかのような、将来も長期療養は23万床で固定して、プランのABも変えないという膠着した考え方もあると思うが、この2年間で先ほど委員が仰ったような慢性期の患者さんをどうするかという大きなテーマで議論しておくべきだったと思うのですが。ここに至れば、毎月2回したとしたって、もう知れている。回数としては、とてもじゃないけどこれは長期療養の部分の診療報酬改定の基盤はある程度ここで検討しなければ、結局8月9月に間に合わないわけですから。事務局として保険局医療課が適切かどうかは別として。結局このどんどん増える長期の患者さん、慢性期の患者さんがどんどん医療から遠い特養や在宅にシフトして、そこに医師や看護師がいないために夜間ちょっと熱が出て苦しんで、救急車を呼んで救急病院に行ってしまってですね。そこで今度、それは「ミスマッチな患者を引き受ける高度急性期病院も大変だ」というどっちかというと社会問題化しているようなことになる。一方的に介護の方に押しやっていくような傾向をちょっとこの辺で立ち止まって、一体どうしたらいいのかということを大所高所から議論する機会を、この会を9月以降するかどうかは別として、作って頂くことを要望として。と言いながら、9月初旬ぐらいまでにはとにかく22年度診療報酬改定の慢性期についてのある程度の意見は出さないといけないという事が会長の方にはかかっていると思うので、私も委員としては協力したいと思っている。そこを分けて考えてはどうか、事務局としてはどう考えるか聞いて下さい。
 
[事務局]
事務局としましては次期改定に向けての議論を早急に、ぜひ進めて頂きたいと思います。ご要望のあったそもそもどういう範囲で検討するとか、今ご提案のあった議論の内容は各局をまたがる内容になりますので、なかなか医療課の事務局だけで議論できるかということはありますけども、そういうことも並行しまして、先ほど申し上げましたが、議論できることは進めて頂きたいと思っております。
 
[三上委員]
基本的に医療区分はどんな形でも分けられると思います。研究すれば。ただ、療養病床を削減するよう、いわゆる医療費適正化や抑制策の中で平均在院日数を削減し、そのためには長期療養を少なくするということを前提に診療報酬改定が行われるということがもし将来的に確実に決まっているなら、ここでその医療区分云々を検討するのはかなりむなしい話。基本的には、今問題になっている医療難民が出ないようにするにはどうしたらいいのかを含めてこの分科会では考えていかないと。分類はしたと、調査してコストも出したと。それが前回のように「医療区分1は療養病床から撤退してもらうためにマイナスにするんだ」ということが前提にあるとということであれば非常に問題だと私は思います。
 
[池上分科会長]
今後の議論として大きく分けて、今、武久委員、三上委員からそもそも療養病床でなく慢性期の医療をどう考えるかということについてこの分科会で本来は議論すべきといいうご意見でした。それは基本小委としてそうした議論をこの分科会で付託して頂けるかということ。高木副座長からもご指摘があったように、他のご発言頂いていない委員は分かりませんけど、そのように慢性期医療を広くとらえて検討するべきという付託を基本小委からいただきたいというのがコンセンサスではないかと思うのですけど。それは分科会側からの意見であって基本小委が別のところでそれは議論すると。ここは療養病床だけでいいという判断になるかもしれませんけど、いずれにしてもここで議論して結論が出ることではないので、基本小委の方に上申して頂ければと思いますけども、その辺どうですか。
 
[事務局]
検討すると申し上げておりましたけど、そうなるように取り組みたいと思います。
 
[池上分科会長]
その点についてはよろしいでしょうか。ここで議論することではなくて、「そうした課題をこの分科会で検討したい」という要望を小委に上げてご判断をあおぐと。全体的な中長期的展望について基本小委の判断を踏まえ、改めて伺いたいと存じます。その点はこれでよろしゅうございましょうか。それはそれとして、平成22年度診療報酬改定に絞った場合にはかなりタイムリミットが来ておりまして、それについてはなんらかの分科会としての答申を行う報告する責務がありまして、医療課の判断で実施された数か月前に実施された平成20年度調査の結果について、次回ご報告いただくということに関してはよろしいでしょうか。
 
[武久委員]
慢性期医療協会でも2年間にわたって調査した結果がございますので、一緒に出させて頂きたいと思います。よろしいでしょうか。
 
[池上分科会長]
よろしいでしょうか。では、それも併せてご提示いただくということでよろしくお願いいたします。
 
[椎名委員]
健保連が20年度調査でその慢性期入院患者の質の評価について、実際に臨床現場に入って、実際の評価票とかQI、その辺がどう活用されているのかされていないかという調査をやって現在報告書を取りまとめている段階です。次回以降になろうかと思いますけど、その辺の調査結果のご紹介もぜひこの場でさせて頂きたいと思います。
 
[池上分科会長]
もう一つ調査がございまして、健保連が実施主体として行った調査も併せて次回以降なさりたいということでございますけど、それはよろしいでしょうか。
 
(委員や事務局がうなずく)
 
[池上分科会長]
それでは次回以降、医療課が実施された20年度の調査、慢性期協会が実施された調査、及び健保連が実施された調査、この3つを次回以降にご報告いただいて検討させて頂くということでよろしいでしょうか。繰り返しますけど、それと並行して基本小委に対して、この分科会で議論すべき内容についての付託を頂きたいと存じます。まだ若干時間がございますので、全体に何かあれば。
  
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