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皮膚科・眼科は診療報酬カット? 事業仕分け1日目(1)


 枝野
「典型的な仕分けとは若干異なる。継続か廃止ではない。また具体的な議論は中医協で行われている。財務省から論点が3つ出ているが、これに捉われることなく、総額を上げる下げるの前に、色々な視点やものの考え方をご提案していただいて、一つの方向性が出れば、今後はそれで具体的な議論を進めていくことになる。プロセスにおける視点、ものの考え方をご議論いただきたい」

 長隆・仕分け人
「総論的に冒頭に述べる。中医協が国民の信頼を得ていた存在か。04年に中医協の公益委員である元社会保険庁長官に、診療側の中医協委員である日本歯科医師会の代表が贈賄をした。そのような体質を引きずってきた。この度の政権交代によって前進した体制にはなった。しかし国民は忘れやすいので、我々がもう一度思い出させる必要がある。国民の皆さんの信頼を得られる存在になれないのであれば、中医協はなくなってもよい。(略)今後も中医協の制度に切り込まざるを得ない」

 最初は発言前に指名があったので誰が喋っているか分かったのだが、途中からは声のやたら大きい長氏以外は、誰が喋っているのかよく分からなくなった。仕分け人については誰か分かったものだけ記す。
 
 吉田あつし・仕分け人
「開業医の所得が高すぎるのでないかとの指摘だったが、問題は病院であろうが診療所であろうがクオリティの高い医療ならそれでいい。クオリティが高ければ診療報酬が高くてもよい。診療科ごとの収支の差も、それが提供されるサービスのクオリティ差なら問題ない。しかし現状の、自由開業、自由標榜制ではクオリティが保証されていない。質に対して高いものが払われているのでないかとの懸念がある。その点についてどう考えているか」

 厚生労働省(医療課長)
「自由開業、自由標榜の問題は私たちも認識はしているが、しかし専門医など質の保証に相当するものが制度化されていない。点数にするのはなかなか難しいが、最近は医師の能力に着目して、この行為を算定できるのは専門医だけというような点数のものもある。労働の中身にも着目しているとは言いがたいが、しかし手術、技術、処置については別途の仕組みを設けて反映されるよう対応している」

 吉田
「整形外科の4200万円というのは、クオリティに見合った収支なのか。病院で同じクオリティのサービスを受けたら、もっとずっと安いのではないか」

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