「職員アンケート」で議論紛糾 ─ 中医協・DPC分科会
■ 「院長が意味を正しく理解できているか」 ─ 酒巻委員
[酒巻哲夫委員(群馬大医療情報部教授)]
アンケートのやり方はなかなか難しいと思っている。
▼ 医療課がどう考えているか見えないときは、酒巻委員の発言が役に立つ。
なぜかと言うと、「新機能評価係数Ⅱ」がつくられたが、依然として「調整係数」が残っている。その中で、病院長なり病院職員が、この(係数の)意味を正しく理解できているのかどうか?
▼ ビックリ発言。医療現場が理解できないことを前提に導入した係数なのだろうか。事務局席で傍聴していた中医協委員の西澤寛俊・全日本病院協会会長が何度も首をかしげていた。私の傍聴席から西澤委員の表情が見えないのが残念。
係数をながめて、「わが病院はこういうものだ」という評価の仕方はできるかもしれないが、依然として「調整係数」は存在しているということを考えてアンケート用紙を作っていかないと、結果的に「なんの変化もなかった」という(アンケート)結果になりかねない。(アンケートの)やり方が非常に難しいと思う。(中略)
▼ 西澤会長が再び首をかしげた。
【目次】
P2 → 「診療行動の変化をきくのは最低限できる」 ─ 厚労省
P3 → 「評価が得られなければ改善もあり得る」 ─ 池上委員
P4 → 「院長が意味を正しく理解できているか」 ─ 酒巻委員
P5 → 「医者が集まってどうかしたら変わるのか」 ─ 伊藤委員
P6 → 「職員にアンケートしても全く意味がない」 ─ 西岡会長
P7 → 「医療の質に変化があったかを調べる」 ─ 厚労省
P8 → 「看護部門や医師の疲弊も吸い取る必要がある」 ─ 相川委員
P9 → 「病院の経営者はみんな見ている」 ─ 美原委員
P10 → 「アンケートは非常に意義がある」 ─ 松田委員