「訪問看護の現状と課題」 ─ 秋山正子氏が中医協で意見
■ 看取り可能な町は訪問看護の充実から
[秋山正子・ケアーズ白十字訪問看護ステーション所長]
「看取り可能な町には訪問看護の充実から」ということです。
僻地であります北海道のある市区町村で訪問看護師が少なくて閉鎖しようと思ったところ、看取りをしたことで訪問看護の利用が増えました。
そして、乳幼児健診に来たお母さんたちに声を掛けることで訪問看護師を増やし、そこの定着を図ったという事例もございます。
「都市だから看護師が集まる」「地方だからない」ということではない。
こういう工夫をしながら、ぜひこの訪問看護師の確保対策の強化もお願いしたいと思います。以上でございます。ありがとうございました。
[遠藤久夫会長(学習院大経済学部教授)]
どうもありがとうございました。(以下略)
【目次】
P2 → いのちに寄り添うケアを届けたい
P3 → がんや難病、小児から超高齢者まで
P4 → 医療保険が適用できないので自費
P5 → 訪問までの交通手段や時間に地域格差
P6 → マンパワーの確保が困難な事業所が多い
P7 → いつまでも治す医療だけでいいのか
P8 → 急性期医療が重介護状態をつくり出している
P9 → 在宅で看取りを経験をした人が在宅を選ぶ
P10 → 診療報酬上の問題がある
P11 → 訪問看護の可視化、情報発信を
P12 → 急性期病院の看護師に在宅の実習を
P13 → 看取り可能な町は訪問看護の充実から