「訪問看護の現状と課題」 ─ 秋山正子氏が中医協で意見
■ 急性期医療が重介護状態をつくり出している
[秋山正子・ケアーズ白十字訪問看護ステーション所長]
「急性期医療が重介護状態をつくり出している」と、ちょっとセンセーショナルに書いてしまいましたけれども......。
高齢者が入院しますと廃用性症行群が発症し、運ばれた後、かなり重度になって結局うちに戻れないという状況がつくられていくという現状があります。
できるだけ緊急入院しない地域をつくるためにはどうしたらいいか、ということが課題ではないでしょうか。
後期高齢者を支え看取るには、様々な方々と連携しながらレスパイトケアができる施設との協働も含めて、地域の医療・福祉協働体制をつくっていく必要があると思います。
在宅医療と在宅療養の言葉の違いをここに示しました。
在宅医療は医療者主体、在宅療養というのは本人主体の考え方です。それを支えるネットワークとしては(スライドの)20番......。
たくさんの方々と連携を組むということです。
【目次】
P2 → いのちに寄り添うケアを届けたい
P3 → がんや難病、小児から超高齢者まで
P4 → 医療保険が適用できないので自費
P5 → 訪問までの交通手段や時間に地域格差
P6 → マンパワーの確保が困難な事業所が多い
P7 → いつまでも治す医療だけでいいのか
P8 → 急性期医療が重介護状態をつくり出している
P9 → 在宅で看取りを経験をした人が在宅を選ぶ
P10 → 診療報酬上の問題がある
P11 → 訪問看護の可視化、情報発信を
P12 → 急性期病院の看護師に在宅の実習を
P13 → 看取り可能な町は訪問看護の充実から