「訪問看護の現状と課題」 ─ 秋山正子氏が中医協で意見
■ 在宅で看取りを経験をした人が在宅を選ぶ
[秋山正子・ケアーズ白十字訪問看護ステーション所長]
訪問看護サービスを受けるまでの流れです。
医療保険・介護保険両方から対応できるという図を示させていただきたました。
具体的な例として、長期入院を余儀なくされた80代女性の退院調整とその後の在宅ケアです。
こういう方......、6か月入院していた方を......。
退院時に連携した機関が様々ありまして......。こういう機関と連携を取りながら......。
実を言いますと、長期に内服薬をして、それを減らせないで帰ってきた状態......。
入院中、様々な症状が出ていましたが、それを次のページを見ていただきますと......。
在宅でプレドニンをこのように下げてきて、リハビリを強化した結果、25か月後......。
まあ、2年近くは経ってはいますが、独りで歩行して、要介護5から3まで軽快しております。
つまり、入院中に起こっていた様々な問題を......、皮下出血の所まで回復した。
その後の約2年間は在宅で暮らしまして、最期は間質性肺炎の憎悪で......、在宅で看取りを行っております。
(入院を回避して)在宅を継続させた要因をここに挙げています。
実を言いますと、この方はご主人をパーキンソンの末期......、自宅で看取りをしております。
経験をした人が在宅を選ぶと言いますか、そういうことがこの例でも分かるかなと思います。
【目次】
P2 → いのちに寄り添うケアを届けたい
P3 → がんや難病、小児から超高齢者まで
P4 → 医療保険が適用できないので自費
P5 → 訪問までの交通手段や時間に地域格差
P6 → マンパワーの確保が困難な事業所が多い
P7 → いつまでも治す医療だけでいいのか
P8 → 急性期医療が重介護状態をつくり出している
P9 → 在宅で看取りを経験をした人が在宅を選ぶ
P10 → 診療報酬上の問題がある
P11 → 訪問看護の可視化、情報発信を
P12 → 急性期病院の看護師に在宅の実習を
P13 → 看取り可能な町は訪問看護の充実から