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ニュース〜医療の今がわかる

「大地震でジャーナリスト、医療者はどう動いたか―被災地からのレポート」 ①

■ 池谷千尋氏(看護師、キャンナス焼津代表)①
 

[池谷千尋氏(看護師、キャンナス焼津代表)]
 「キャンナス焼津」の池谷と申します。私は昨日、被災地から戻ってまいりました。石巻から戻りました。その前は、3月21日に気仙沼に入りまして、先ほどのゴン先生とバトンタッチして、その後22日に再度、石巻に入らせていただきまして昨日戻りました。

 大した支度はしていませんが、とりあえず写真だけは見ていただこうということで持ってきました。私たち......、少しだけ「キャンナス」のお話をさせていただきたいと思います。(中略)

 (キャンナス代表)菅原由美の号令の下で今回の被災地......、気仙沼に被災当日から調査に入りました。(中略) 先ほど、ゴン先生が気仙沼についてお話ししてくださったので、私は石巻の話をさせていただきたい、ご報告させていただきたいと思います。

 石巻は気仙沼よりも被災しておりまして、遅れているかなと思っております。私たちは石巻の中央公民館と湊中学校に入っていきましたが、湊中学校は本当に悲惨です。

 湊中学校は避難場所だったのですが、この避難場所が被災しました。(中略) これ(スライド)は中学校の中です。津波がここまで来たという現状が階段の所にありますが、ここまで......、避難する場所に(津波が)来た。

 (スライドは)私たちが入る前のヘドロ(だらけの教室)の様子です。ところが、私たちが入ってから......、これ(清掃後のスライド)が......。ボランティアの方々、多くの方々の力を借りて「キャンナス」を中心にここまでやってきました。

 ただ、ここには700人近くの方が最初は避難していたんですが、現状は50何人ぐらい......、60人未満の方が避難しています。この60人の方のために、ここを綺麗にしようと「キャンナス」は考えて活動しております。

 なおかつ、ここは廃校になる予定だそうです。その廃校となる予定の所に......、何でここまで綺麗にしなきゃいけないのか、という思いもあるんです。思いもあるんですが、その50何人かの方々が今ここで暮らしている。その生活を守るために今、一生懸命活動しております。

 ここに入ってくださる方は他にはいません。行政の方々も入ってくれないです。ある時、私のところに来たのが......。

 「あるどこどこの看護師が3名ボランティアで入りたいのでキャンナスのチームに加えてくれないか」ということがあったので、「どうぞどうぞ、やることはたくさんあるので入ってください」ということをお話しさせてもらって、この湊中学に送りました。

 ところが、見た瞬間に「ぼくたちは帰ります」と言って、3人とも帰ってしまいました。(会場、笑い)
 

【目次】
 P2 → 水巻中正会長(国際医療福祉大学大学院教授)
 P3 → 田辺功氏(医療ジャーナリスト、元朝日新聞編集委員)
 P4 → 加塩信行氏(医師、永生病院・安藤高朗氏代理)①
 P5 → 同②
 P6 → 柳川忠廣氏(日本歯科医師会常務理事)①
 P7 → 同②
 P8 → 泰川恵吾氏(医師、ドクターゴン診療所理事長)①
 P9 → 同②
 P10 → 石井美恵子氏(日本看護協会)①
 P11 → 同②
 P12 → 池谷千尋氏(看護師、キャンナス焼津代表)①
 P13 → 同②

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