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ニュース〜医療の今がわかる

「大地震でジャーナリスト、医療者はどう動いたか―被災地からのレポート」 ①

■ 加塩信行氏(医師、永生病院・安藤高朗氏代理)②
 

 私自身はDMATのメンバーとして、巡回診療に第2班として参加させていただいたのですが、気仙沼の場合は現地のメンバーと、東北大学から駆け付けてきている現地出身のドクターですね、そういうメンバーがチームを組んで......。

 私たちがすぐ駆け付けただけでは......。避難所への道も寸断されていましたから、そういう案内、現地の支援が非常に有効に生かされて、救急車を行かせて診療所または避難所などを回ってきたんですけれども......。

 それよりも今、非常に問題だったのは在宅とか、もともと医療過疎で医療資源が少ない場所で起こった災害による......、さらにまた少ない医療資源をどう分配するかですね、そういうことが非常に要求されまして、いろいろなボランティアも参加している次第です。

 今後は、より医療需要が必要と思われる岩手に、しかもすぐに入れ替わる医療ではなくて、ある程度、腰を据えて半年とか、そういう規模で派遣できるようなシステムを私たちの医療法人も企画しまして、今、派遣を考えている最中でございます。以上、ご報告させていただきます。(拍手)

[田辺功氏(医療ジャーナリスト、元朝日新聞編集委員)]
 はい、ありがとうございました。(中略) この気仙沼に入られた時にですね、本部というか、情報を誰がつくってですね、どういうふうになったんでしょうか。

 例えば、東北大学のグループ、現地のメンバー、先生方、そういう仕分けみたいなものは何か......、その本部でしたんでしょうか?

[加塩信行氏(医師、永生病院・安藤高朗氏代理)]
 災害活動本部の下に医療救助班が配備されております。そこの中核メンバーは現地の医師。すみません、お名前はちょっと覚えていないんですけれども......。

 その方が中心で、情報、必要なニーズを検討されまして、東京都医師会から派遣されたDMATチーム、これに各種ボランティアで参加されている各地からの医療チームが加わって役割分担するというような形で統率されて、朝8時のミーティングと5時のミーティングですね、それでやっております。

 それとは別個に、南部の方では「徳洲会チーム」とか「国境なき医師団」とか、そういうチームが動いておりまして、私たちが行った第2班のころには、お互いの情報を交換できるような仕組みもできつつあるような状況でございます。

[田辺功氏(医療ジャーナリスト、元朝日新聞編集委員)]
 はい、ありがとうございました。

 それでは、お二人目です。柳川忠廣先生、日本歯科医師会の常務理事でございます。それでは、よろしくお願いいたします。
 

【目次】
 P2 → 水巻中正会長(国際医療福祉大学大学院教授)
 P3 → 田辺功氏(医療ジャーナリスト、元朝日新聞編集委員)
 P4 → 加塩信行氏(医師、永生病院・安藤高朗氏代理)①
 P5 → 同②
 P6 → 柳川忠廣氏(日本歯科医師会常務理事)①
 P7 → 同②
 P8 → 泰川恵吾氏(医師、ドクターゴン診療所理事長)①
 P9 → 同②
 P10 → 石井美恵子氏(日本看護協会)①
 P11 → 同②
 P12 → 池谷千尋氏(看護師、キャンナス焼津代表)①
 P13 → 同②

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