「病院医療従事者の負担軽減について」 ─ 厚労省説明
■ 厚労省課長の説明④ (薬剤師の病棟配置)
[厚労省保険局医療課・鈴木康裕課長]
具体的に、薬剤師さんを病棟に配置をするような場合、どのような効果があり得るだろうかということで整理をさせていただいたのがスライドで言いますと12と14でございます
【スライド12】
12はワルファリンという血栓......、血の塊を溶かす薬ですけれども......。ただ、これを溶かす場合に、副作用として出血をしやすいということがあります。
その出血を防ぐためにプロトコル......、「投与プロトコル」と言いますが、実際に出血しやすい具合がどれぐらいあるのだろうかということを測りながら投与するということですが......。
そういうことをしていただくと、下の赤い部分と青い部分ですけれども、出血に関するリスクについて、5分の1ぐらいになるということが言われています。
それから14に行きますと......。
【スライド14】
これは赤と黄色と緑がありますが、薬剤師さんの病棟業務が「20%未満」、それから「20から80%」、「80%以上」という場合ですが、後二者については75パーセンタイル値等々を見ても、実際にインシデントが有意に減少するということになっております。
また、その上のスライドの13ですけれども......。
【スライド13】
薬剤師さんの病棟に配置される時間数が増えればそれだけ......、(実施業務を)数字で1から8まで書いてありますけれども、さまざまな業務をこなせる割合が増えてくると。これはまあ、ある意味で当然でございます。
そこで、まとめでございますけれども、スライド15になりますが......。
【スライド15】
前回の改定の(答申書)附帯意見でも、「薬剤師さんの病棟配置の評価を含めて検討を行うこと」となっておりますので......。
私どものご提案としては実際に薬剤師さんによる先ほどの点々部分のような新たな業務等々について、具体的にお医者さんの負担がどの程度減るのか、またそれが医療の安全等々にどのように結び付くのかということについて調査をさせていただいてはどうだろう、ということが1つ目の提案でございます。
【目次】
P2 → 厚労省課長の説明① (概要)
P3 → 同② (チーム医療の評価)
P4 → 同③ (薬剤師の業務)
P5 → 同④ (薬剤師の病棟配置)
P6 → 同⑤ (看護師の業務)
P7 → 同⑥ (看護師の勤務形態)
P8 → 同⑦ (交代制勤務の課題)
P9 → 同⑧ (多様な勤務形態活用)
P10 → 同⑨ (外来診療の負担)
P11 → 同⑩ (提案)