「病院医療従事者の負担軽減について」 ─ 厚労省説明
■ 厚労省課長の説明⑦ (交代制勤務の課題)
[厚労省保険局医療課・鈴木康裕課長]
実は看護職員の方、特に夜勤の体制ですけれども、「3交代」「2交代」というのが主でございまして......。
【スライド26】
もともと、昭和59年ぐらいは半数以上が3交代。青い部分です。スライド26になりますけれども......。
(半数以上が3交代)でしたが、現在のところは3分の2ぐらいが2交代ということになっております。一番右、平成20年の部分でございます。
少し細かく見ますと、スライドの27ですが......。
【スライド27】
3交代、2交代、それぞれ原則的には、例えば8時間ずつの3交代、12時間ずつの2交代ということですけれども、ある時間帯が長くなってしまうような例......、例えば深夜......部分を長くするというような部分を「変則3交代」なり「変則2交代」と呼んでおります。
この場合、特に3交代、2交代それぞれにいろいろ課題があるということですけれども、例えば3交代について言いますと、さまざまな交代のパターンがあると思うんですけれども......。
2つのパターンについて、特にいろいろ課題があるということでございます。
【スライド28】
1つは、日勤から深夜......、準夜勤を飛ばして深夜に行くということで、通常、7.5時間空くことになっておりますけれども、日勤帯が延びますと、実際は4時間程度しか間が空かないということになりまして、なかなかその間に仮眠を取れないというようなことも出てくる。
それから、次のスライド29でございますが、これは「準夜→日勤」というパターンで......。
【スライド29】
「深夜帯については空いている」ということですけれども、やはり準夜帯の業務が延びますと、睡眠時間も非常に短いまま日勤を再度するということになるということです。
このような2つのパターンについて、現在どのぐらい割合があるのかを示したのがスライド30ですけれども......。
【スライド30】
「準夜→日勤」の方はあまり多くない。10%以下ということでございますけれども、「日勤→深夜」という所はまだまだ回数が多くて、75%以上の所で月に1回ぐらいは経験があると、1回以上経験があるということになっております。
次のスライド31でございますけれども......。
【スライド31】
2交代の場合の課題としましては、先ほど「変則2交代」ということをちょっと申し上げましたけれども、実際に夜間帯が16時間以上になるという例が85%以上あるということでございますので、それが1つの課題ということになります。
【目次】
P2 → 厚労省課長の説明① (概要)
P3 → 同② (チーム医療の評価)
P4 → 同③ (薬剤師の業務)
P5 → 同④ (薬剤師の病棟配置)
P6 → 同⑤ (看護師の業務)
P7 → 同⑥ (看護師の勤務形態)
P8 → 同⑦ (交代制勤務の課題)
P9 → 同⑧ (多様な勤務形態活用)
P10 → 同⑨ (外来診療の負担)
P11 → 同⑩ (提案)