地域医療連携体制構築に関する保健所の関与 ~ 山口県 ~
■ 保健所による評価
【山口県宇部環境保健所・惠上所長】
これは、保健所による評価の考え方です。
医療連携体制構築指針では、ストラクチャー指標、プロセス指標及びアウトカム指標が例示されています。この一方で、現地ヒアリング調査から保健所が直面する現場においては、連携体制についての存在評価、アウトプット評価、アウトカム評価が重要であると考えています。
これは、保健所による評価のポイントです。
脳卒中や糖尿病ではアウトカム達成に数年掛かるため、進捗管理指標を設定することが重要であると考えられます。この間の評価指標を圏域で効果的・効率的に入力・収集できる体制を整備することも重要となります。
また、一定水準の評価体制の維持のためには、評価の意義・効果・費用の認識を共有する取組が重要となります。
保健所は、主に地域資源の活用率、人口面積のカバー率、保健所のパスの記入率等地域として総合的な評価を展開することが重要となります。
【目次】
P2 → 医療計画への保健所の関与
P3 → 第5次医療計画の経過、内容
P4 → 平成18~21年度の実践的な研究
P5 → 保健所が果たしている役割
P6 → 関与の疾病と地域連携パスの導入
P7 → 医療連携体制運用事例に係る評価指標の設定
P8 → 府県からの医療計画業務の受託状況
P9 → 医療連携体制構築担当者の主な職種
P10 → 事例① ─ 在宅終末期医療連携パス
P11 → 事例② ─ 脳卒中地域連携パス
P12 → 事例③ ─ 脳卒中地域リハビリテーション体制
P13 → 事例④ ─ 急性心筋梗塞地域連携パス
P14 → 事例⑤ ─ 糖尿病管理連携システム
P15 → 保健所の役割
P16 → 保健所関与への期待
P17 → 保健所の関与のポイント点検票
P18 → 保健所による評価
P19 → 市型保健所の関与のポイント
P20 → 医療連携体制推進事業の主な要綱
P21 → 平成22・23年度の重点要望