医師密度、研修、高度技術など重視 ─ DPC中間報告案
■ 「数学的に正しいんですか?」 ─ 美原委員
[美原盤委員(財団法人美原記念病院院長)]
教えていただきたいんですが、数学的な話なんですが......。(小山分科会長が笑う)
今、事務局(保険局医療課)から箱ひげ図で、医師密度が高いほうが重症(患者)を診ているとか、そういう傾向があるという言葉で言われたんですが、それは数学的に正しいんですか?
▼ 詳しくはこちらの4ページを参照。
僕が言いたいのは、前にもいつかお話ししたことがあるんですが、群団の統計をとっていないときに差があるとは言えないのではないかなと思います。
例えば直感的な問題ですけれども、6ページの......。
[小山信彌分科会長(東邦大医療センター大森病院心臓血管外科部長)]
(不機嫌そうな表情で)資料は! 何の? 何の?
[美原盤委員(財団法人美原記念病院院長)]
「D-4-2」の6ページの①で、平成15年度、18年度の病院が(1日当たり平均点が)高いよ、というのは直感的に見て分かるけど、それも統計をとっているわけではないんですね。
▼ 資料はこちら。
あるいは、差があるというふうに思われていた13ページの「大学病院本院を含めず集計した場合」の1日当たりの平均点数って、これ全部、群団で差があって、本当に統計学的に有意にそう言えるんでしょうか、っていうことなんです。
僕は全然かま......、構わないっていうわけではないんですが、(中医協総会に示す)報告書のときに、数学的に「有意の正の相関がある」って、相関係数をとっていないのにこんなことを言っていいんですかと僕は思うんですが、その辺、専門家の意見をお聴きしたい。
[小山信彌分科会長]
(厚労省へ)よろしいですか?
【目次】
P2 → 委員の大幅な変更
P3 → 分科会長代理に松田委員
P4 → DPC制度への参加について(案)
P5 → データ提出係数の運用について(案)
P6 → 1月21日の中医協で了承された事項
P7 → 中医協総会への中間報告案
P8 → 「数学的に正しいんですか?」 ─ 美原委員
P9 → 「統計学的な検定を行っていない」 ─ 厚労省
P10 → 「単純なミスでございます」 ─ 厚労省
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