わが国の救急医療崩壊は再生可能か
■ 医師の勤務時間、当直回数
【島崎修次氏(財団法人日本救急医療財団理事長)】
その下の医師の勤務時間、当直の回数等は、先ほどのお話にありましたように、救急、外科、産婦人科、脳神経外科の1週間の実務時間が、救急ですと74時間、労基法の倍ですよね。
こういう形で働いていると。左側、これは夜中寝ずに働く診療科が上から順番に大体並んでおりますけれども、極めて労働環境が悪いというように言えると思います。
そういう意味での救急で働く先生方への支援が、直接的な支援も含めて必要だというように思います。
当直料が現在、時間外の5時~9時で1万円ですかね。少し今度上がりますかね。1万8,000円に上がりますが、1万円ですと時間給に直しますと625円です。
コンビニの従業員が、今都内ですと1,000円ぐらいもらっていると思いますが、それが1万円が1万8,000円ぐらいになるらしいんですが、それでようやく時給1,000円ぐらいになりまして、コンビニの従業員と同じぐらいの当直料になるというような状況でございます。
【目次】
P2 → 重症救急の受入状況
P3 → 二次救急医療機関の受入状況
P4 → 照会11回以上事案の時間別分布
P5 → 救急受入が困難な理由
P6 → 地域の搬送・受入ルールの策定
P7 → 搬送先が速やかに決定しない場合
P8 → 二次のしわ寄せが三次の救命センターへ
P9 → 救命救急センター等の受入率
P10 → 医師の勤務時間、当直回数
P11 → 研修後に専門としたい診療科
P12 → 救急医療に必要な診療報酬上の評価