いのちの授業〜がんを通して

「いのち」の大切さや自分の生き方を考えてもらうきっかけづくりとして、
中学生を対象に、医師と患者(元・患者)の2名をメイン講師として平成23年度から実施している授業です。

異なる立場ながら、日々「いのち」と向き合っている講師の思いや考えをじっくりと聴いてもらい、自分のこととして考えてもらいたい。人生のヒントになることが見つかるかもしれないし、将来、医師や看護師などの医療従事者を志す生徒が出てくるかもしれない。日常生活の中で活かすことのできるものを見つけてもらえたらそれで良いのではないだろうか。そんな思いから始まった企画です。

令和5年度終了時点で13年が経過し、都内57校、千葉県内1校、埼玉県内1校、合計59校で19,000人あまりの生徒さんに「いのち」について考える機会を提供して参りました。コロナ禍の中でも着実に活動を継続し、令和4年度には小笠原村の2中学校を対象とする完全リモート授業も展開した実績を有します。令和6年度も実施の方向で検討しているところです。

『いのちの授業』のご紹介、授業の実施、お問い合わせについて
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皆様 こんにちは。

東京地方は、先週雨模様のひんやりとした日が多く、体調を崩し気味の方も多かったのではないでしょうか。

私も、軽い風邪症状に見舞われ、体調管理に気を遣う1週間となりました。

さて、今年度9年目を迎えた「いのちの授業~がんを通して」も、11月30日(土)の調布市立第三中学校をもって、無事にすべての日程を終了することができました。

生徒数約650名の大規模校ではありましたが、生徒さんが入ってみてわかったことは、体育館が大きく結構スペースがあるということでした。

過去に600名規模で実施した学校では、本当に体育館の最後部にまで生徒さんがギッシリと入っていたという記憶があったものですから、予想以上にやりやすい展開となり、実施側としては非常に助かりました。

表面的にはイタリアとの音声中継も問題なかったように見えたのですが、阿南さんの方には日本側の音声と映像がほとんど届いていなかったことが後から判明し、理由がわからずに戸惑っているような状況です。

設定自体を大きく変更することはしませんでしたので、何が原因だったのか、いまひとつピンと来ていないような状況です。

i-Padを使っての質疑応答部分では、やはり日本側からの音声にハウリングが生じてしまったのですが、朝の準備段階で体育館スピーカーの音量をハウリングが起こらない程度に絞っておいたことも、実際にはあまりうまく機能しなかったようです。

せっかく質問してくれた生徒さんたちの声が、会場にもイタリア側にもうまく届かないような状況となり、申し訳なかったと思っていますが、授業全体を通して見れば、成功裏に終わったと言えるかと思っています。

まだ正確な数字を出しきれてはいませんが、昨年度終了時点で13,455人の生徒さんたちに授業提供をしていますので、今年度終了時点で15,000人に到達したのではないかと推測しております。

来年度10年目も5校を対象に実施していく方向で準備して参りますが、解決すべき課題もあることから、詳細につきましては、現時点ではお伝えできないような状況です。

方針が決定いたしましたら、当ブログでも公表して参りますので、今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。

今年度もご支援を賜りました皆様方に、心から厚く御礼申し上げる次第です。

皆様、こんにちは。

北海道では猛吹雪に見舞われている中、東京地方は日中はまだ暖かさを感じられる日が続いています。

11月9日(土)に弊社所在区でもあり、協賛企業大塚製薬株式会社の経営母体である大塚ホールディングス株式会社の所在区でもある港区において、初の「いのちの授業~がんを通して」を実施いたしました。

実施対象校は、全校生徒200名程度の港区立六本木中学校で、生徒の約2割が外国関係者の子弟という、国際色豊かな学校でした。

港区は、学校選択制を採用しているため、最も遠方の生徒さんは、お台場から1時間かけて通って来るそうです。

当日は秋晴れに恵まれ、順調に準備と授業を進めることができました。特に、1時間目の準備段階では、複数の先生方に多大なるお力添えをいただきましたこと、この場をお借りいたしまして厚く御礼申し上げます。

いつも通り、私が担当する導入から第一部の久住医師ご担当の部分までは問題なく進んだのですが、(と言いましても、スライドポインタの指示マークがうまく作用しませんでした)、今年度4校目にして初めて、阿南氏が話されている最中に一瞬イタリア側の映像と音声が途切れてしまい、冷や汗をかく場面がありました。幸いほんの15~20秒程度で戻りましたので事なきを得ましたが、やはりこれまでは起こっていなかったことが起こる可能性もあり、バックアップDVDの準備も怠ってはいけないことを痛感させられました。

今月30日(土)には全校生徒数650名の調布市立第三中学校での実施となりますので、再度何があっても困らないよう確認作業を進めたいと思っております。

9月14日(土)に実施した瑞穂町立瑞穂第二中学校アンケート結果について、以下にグラフを添付させていただきます。

9月中旬以降、弊社の方で別業務を2~3抱え込んでおり、動きが取れず集計・公表が遅れましたことをお詫び申し上げます。

瑞穂町立瑞穂第二中学校アンケート結果

瑞穂町立瑞穂第二中学校アンケート結果.png

皆様 こんにちは。

10月20日分の記事につきましては、お断りもせずにお休みをいただいてしまい、まことに申し訳ございませんでした。

すっかり秋めいて参りましたが、お変わりございませんでしょうか。

まずは、度重なる台風の影響で被害に遭われた方々に心よりお見舞いを申し上げます。

さて、「いのちの授業~がんを通して」の方は、今月に2校で実施いたしますと、今年度の予定が終了いたします。

実施予定を確認させていただきますと、11月9日(土)が港区立六本木中学校、11月30日(土)が調布市立第三中学校での実施となります。ご覧になりたいという方は、事務局川口 利(satoshi.kawaguchi@lohasmedia.co.jp)までお知らせください。

調布市立第三中学校は、10月29日(火)に事前訪問を実施いたしました。9日実施の港区立六本木中学校が全校生徒約200名に対し、約650名の生徒を抱える大規模校です。

あいにくの雨天となってしまいましたが、私の他に、大塚製薬関係者の方も2名ご同行くださり、特に機材関連のチェックを入念に行いました。

私は、その後、校長先生にご案内いただき、授業見学をさせていただきました。規模が大きいため、教室で行われている授業のみを見せていただきましたが、生徒たちが真剣に授業に取り組む姿を見させていただき、また、なかなかユニークな先生が生徒たちとの関係をうまく築かれていることも理解させていただきました。

過去に2~3回600名を超える学校で実施させていただいていますので、実施そのものに対する不安はありませんが、ぎゅう詰めの体育館での実施となりますので、当日の天候が気にかかるところではあります。

200名の学校でも650名の学校でも同じような反響が得られるよう、再度準備確認をして臨みたいと思います。

皆様、こんにちは。

10月に入ったのにまだ暑く感じる日もあり、体調管理に苦労されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

10月2日(水)に港区立六本木中学校への事前訪問を実施しました。

11月9日(土)「いのちの授業~がんを通して」のための事前準備の一環です。

当日はご協賛企業大塚製薬関係者で機材サポートのご担当者もご同行くださいました。

9月14日(土)に「いのちの授業~がんを通して」を実施した瑞穂町立瑞穂第二中学校での終盤に、少々機材トラブルが発生したことから、再度チェックをしておきましょうという意図でした。

六本木中学校は駅から徒歩5分程度、街のど真ん中にある学校ですが、校舎の構造が非常にユニークで、全体的にオープンスペースの多い学校で、設備も充実していました。

通常、体育館で使用できるマイクの本数は3本なのですが、何と5本も使用できるとのことで、我々にとっては申し分ない環境となりました。

1本はイタリアとの中継用に固定、2本は久住氏と私(講師用)、さらにもう1本を生徒さんの質問用に充てることができるため、途中でマイクの位置を動かしたりする必要がなく、それだけスムーズに授業を進めていくことができることになります。

もう1点、スクリーンの大きさに驚かされました。スクリーンといえば、横長のものを想像される方が多いかと思いますが、正方形に近いスクリーンで、プロジェクターからの映像を無駄なく映し出すことができます。

全校生徒数は200人程度ですが、特筆すべきは、その約2割が外国関係者であることです。多くの大使館が置かれているという場所柄その関係者や、企業の駐在員関係者の子弟も通学しているようですが、生活基盤を日本に置いている外国人の子弟も多いとのことでした。

国際色豊かな学校でイタリアからの中継を通しての授業実施、今からとても楽しみです。

見学をご希望の方がいらっしゃいましたら、事前に事務局川口 利 satoshi.kawaguchi@lohasmedia.co.jpまでご連絡ください。


皆様 こんにちは。

9月も10日を過ぎ辺りから、「暑い!」と感じる日が減ってきました。

2学期最初の「いのちの授業~がんを通して」を実施した9月14日(土)も過ごしやすい1日でした。

年によっては残暑が厳しく、空調設備もない体育館の中は蒸し風呂のようで、私たちの話を聴いてくれる生徒さんたちが気の毒になってしまうようなこともありましたが、今年は暗幕がすべて閉まっている状態の体育館でも特に不快感を感じることはありませんでした。

瑞穂町立瑞穂第二中学校は、東京都で唯一の郡である西多摩郡3町1村の1つ、瑞穂町にあります。町の人口は約3万3千人、全校生徒数は約400人です。学区の関係から自転車で通学している生徒も多いようです。

「いのちの授業~がんを通して」を実施するほぼすべての学校で、1時間目に最終機材チェック等の準備を行い、2~3時間目が「いのちの授業~がんを通して」となりますので、関係者は8時半前後には最寄り駅に集合し、徒歩やタクシーで学校に向かうこととなります。

今回は、JR青梅線羽村駅が最寄り駅でしたので、関係者一同かなり早くに家を出て、それなりの時間をかけて到着したものと思われます。

参加予定者は、待ち合わせ時刻より少し前に揃い、タクシーで10分程度の学校に到着したのが、1時間目開始時刻の少し前でした。

何度も同じことをやってきましたので、準備に戸惑うことはないのですが、今年度はイタリアとの中継確認が最優先になりますので、時差のある中で、患者側講師の阿南さんと繋ぎ、映像・音声確認を完了した段階でやっと一安心ということになります。

生徒さんの体育館への移動が早く完了したため、授業も予定より5分程度早く始めることができました。

生徒さんからの質問を受けて、授業内容すべてを終わらせるまでに80分程度の時間を予定していますが、今年度は、「がん」についての話をされる久住さんが担当パートの全面改訂をされたことと、阿南さんのお話や生徒からの質問への回答が中継であることから、実際には90分程度の時間を要しています。

1学期の中間総括会議でも、久住さんから「自分のパートが長くなってしまっているので......」というお話が出ましたが、改訂していただいた内容に無駄なものは含まれておらず、それ以前の内容と比較して、より充実した内容になっていることから、今年度はそのままの形式で進めていくことを関係者で確認しました。

瑞穂第二中学校での久住さんのお話は、今年度実施3回中で最も無駄のない整理されたものになっており、生徒さんもよく理解できたのではないかと思っております。

阿南さんのパートは、これまで通り阿南さんご本人の映像とお話に合わせたスライド映像がスクリーンに映し出され、音声は生の声を放送機器で拡声する形式であることから、生徒さんもより一層真剣な態度で取り組んでくれていました。

今回は、i-Padを使って生徒さんの質問をイタリアに中継する段階で少々音声の乱れが生じてしまい、i-Padを通した生徒さんの声がハウリングを起こしたり、阿南さんの回答音声が途切れたりする場面がありました。

1学期に実施した2校では、ほぼ問題なく中継できていましたので、今回初めて、「ああ、遠い国との中継で繋がっているんだなあ」という実感が湧きました。

全体としては、予定通りの内容を提供できましたので、残りの2校においても実り多い授業を実施していきたいと思っています。

次回は、11月9日(土)に港区立六本木中学校で実施いたします。

10月2日(水)には、事前学校訪問をさせていただくことになっています。

皆様、こんにちは。

朝晩は少し過ごしやすくなってきましたが、昼間はまだ残暑が感じられ、蒸し暑さも残っているようです。

さて、9月に入り、本格的に2学期が始まりました。

東京都では、市区町村によって、8月の最終週から2学期を開始する所もあり、14日(土)に「いのちの授業~がんを通して」を実施する瑞穂町立瑞穂第二中学校も8月26日(月)から2学期が始まったようです。

学校の行事予定を見ると、私たちの授業が実施される週の月曜日に生徒会役員選挙、「いのちの授業~がんを通して」の後は日・祝と2日間休みが入り、翌日の火曜日から水曜日にかけて中間試験が実施されるようですし、25日(水)からは3年生の修学旅行が始まるようで、学校も様々な行事に追われなかなか大変な様子がうかがわれます。

定期考査前の土曜日というのは、生徒さんも落ち着かない気持ちになっているかとは思いますが、我々の授業に集中してもらい、彼らのこれからの人生に何かの形で役立ててほしいと思っています。

実施は、9月14日(土)の2~3時間目、9時45分~11時35分までですので、参観をご希望の方は、事務局川口 利 satoshi.kawaguchi@lohasmedia.co.jp までご一報ください。

皆様 こんにちは。

まだまだ暑い日が続きそうですが、いかがお過ごしでしょうか?

今日は、特に目新しい情報もございませんので、2学期の実施予定について再度お知らせ申し上げます。

9月14日(土)09:45~11:35 瑞穂町立瑞穂第二中学校

11月9日(土)09:35~11:25 港区立六本木中学校

11月30日(土)09:50~11:40 調布市立第三中学校

以上の3校で実施いたします。

ご参観をご希望の方がいらっしゃいましたら、事務局川口 利あてにメールでご一報ください。

satoshi.kawaguchi@lohasmedia.co.jp までお願いいたします。

1学期に実施した2校、杉並区立富士見丘中学校と中野区立中野中学校では、学校だよりで私たちの授業をご紹介いただきましたので、以下に皆様と共有させていただきたいと存じます。

富士見丘中学校・中野中学校学校だより.pdf

2学期もよろしくお願い申し上げます。

皆様、こんにちは。

うだるような暑さが続く毎日、いかがお過ごしでしょうか?

学校では夏休みが半分近く過ぎたことになりますが、部活動等で登校している生徒さんや先生方も多いことと思います。熱中症にはくれぐれもご注意ください。

さて、今回は、6月8日(土)に「いのちの授業~がんを通して」を実施した中野区立中野中学校の生徒事後アンケートから、自由記述欄の内容をご紹介いたします。

生徒総数約400名でしたので、前回ご紹介した杉並区立富士見丘中学校の2倍規模の学校となることから、ご紹介する生徒の感想や意見等も約2倍の量があります。少し長くなりますが、以下に記載させていただきます。

中野区立中野中学校(自由記述欄)
※基本的には生徒が記述した通りに記載していますが、「かなと漢字」「誤字・脱字」「句読点」等については、当方で一部修正を加えてあります。

8 「いのちの授業~がんを通して」を受けてどのように考えましたか?

・かなり重いのですが、土曜日の次の日に、姉の友人のお葬式がありました。その友人は、生まれつき心臓が悪くて、本人も長生きできないということは分かっていたのです。友人は、1月と4月に旅行に行ったそうです。そして、4月頃に急に体調が悪くなり、救急車で運ばれました。友人は、救急車で運ばれている途中で、自分の父に、「パパ長生きしてね。僕は、長生きできないから」と言ったそうです。友人は、退院したら、マックのえびフィレオバーガーが食べたかったそうで、棺桶の中にマックのえびフィレオバーガーを入れてあげたそうです。この話を母と聞き、僕はじーんときました。(1年男)
・僕は、大きな病気やいのちのことについて深く考えていなかったけれど、この授業を通して、いのちについて少し考えるようになった。(1年男)
・自分は毎日、今日、明日、自分は死んでしまうのではないかと、いつも思っていましたが、この授業を受けて、もっと前向きに考えようと思いました。(1年男)
・いのちの授業を通して、生きる大切さ、いのちの大切さを学び、苦労があっても支えてくれる人がいるということを知り、自分が相手に対して何ができるのか、それから自分はどう生きていくか知れたので、良かったです。(1年男)
・今、みんなが生きていることは、すごいということが分かりました。また、今生きているということを大切にして、自分にできることを探してみようと思いました。(1年女)
・がんを通して命について考えることができました。もし、身近な人が大きな病気になった時に、相手とどう接したら良いか考えようと思います。(1年女)
・今、命があって生きていることはいいこと、とてもいいこと。早くに命をなくした人もいる。不自由に生きている人もいる。だから、どんなに傷ついても、どんなに苦しくても、私は命があるだけで幸せな人に属するのだ。(1年女)
・今まで、自分にしかできないことを探したことがなかったけれど、これからは自分にしかできないことを考えてみようと思います。(1年女)
・あきらめないことは大切だと思いました。学んだことをこれからの生活にいかしていきたいです。(1年女)
・人生は自分で変えられることが改めて分かりました。(1年女)
・実際にがんになった人が体験を話すというのは、とても素晴らしいことだと思いました。(1年女)
・「幸せかどうかは自分で決める」。その言葉を大切に、これから生きていこうかなと思いました。今は夢中になれるものはないけど、これから色々なことに挑戦して、夢をみつけていきたいです。(1年女)
・授業を受ける前は、生と死についてや、生命の尊さなど考えたことがなかたが、授業を受けて考えることができた。(1年女)
・がんにかかった人の話の中で、「ないものを考えるのではなく、あるものを考える」というところから、短所だけを考えるのではなく、長所を探し、自分にしかできないことを探したいと思った。(1年男)
・僕は、何のために生きているのか考えたこともなかったので、それを考えさせてくれた授業だと思いました。これからは、できないことじゃなくて、自分にしかできないことを探したいと思います。(1年男)
・病気を持っていても、あきらめず、悩みながらも生きる理由を考えることは大切だと思った。(1年男)
・「生きる」ことの意味とはなんだろうか。(1年男)
・周りの人のお蔭で今日の今の自分が成り立っている。その人たちのためにも、命は大切にしなければと心から思った。(1年男)
・いのちの大切さ、友達や家族、励ましてくれる人の大切さを、また改めて考えることができました。(1年女)
・阿南さんの話の中に、がんを経験したことによって、悪いこともあれば良いこともあるというような話をしていたので、ポジティブにとらえることもできるのだなと思いました。(1年女)
・改めて、ただ生きているというだけでも感謝、幸せに思いました。(1年女)
・がんはつらいですが、がんになってから気づくことができるものもあるんだなと思いました。そして、病気になった人が人生がつらいなんてことはないんだと知ることができ、とても良い授業でした。(1年女)
・命というのを考えたことはあったが、浅く考え過ぎていて、授業で命について学ぶと、浅い考えがとても深くなり、ためになりました。また、こういう授業を受けたいです。(1年男)
・生きるために後遺症をもち、不安になったりしているところで、つらさはその人にしかない。だからこそ、相手の気持ちに寄り添って言葉をかけ、助けようと、できることは尽くしてあげようと思います。こうして、他の病気でもこういう気遣いが大切なんだと思い、この気持ちを大切にしていきたいと思った。(1年男)
・この授業を通して、いのちの大切さや、がんのことがよく分かりました。自分のいのちは、お母さんが産んでくれたからある。そういうこと忘れないようにしたいです。(1年男)
・僕は今まで、ガンになったら死んじゃうんだと思ってたけど、話を聴いて、ガンになってもあきらめないようにしようと思った。(1年男)
・最初は、がん=死、そんな考えを持っていたが、講習会を受け、あきらめずに生きようとする姿を見て、とても感激しました。(1年男)
・生きていることを当たり前とは考えたことがありません。早くに他界してる人もいれば、生まれてこなかった子もいる。私は、そういう人のためにもたくさん生きたいと考えています。家族にも生きてもらい、たくさん学んで進んでいきたいです。(1年女)
・「命はあって当然」とは、絶対に思ってはいけない。生きているだけで素晴らしいことはたくさんある。今自分でできることをやって、他の人の役に立とうと思った。(1年女)
・死んでしまうことや病気(がん)になることは怖いが、それを乗り越えれば、その先の未来が待っていて、より前向きになれると思った。また、生きる希望を捨てないことも大切だと思った。(1年女)
・悩んでいる人に対しての接し方をどうすればよいのかを考えることができた。また、今自分が当たり前にできていることを幸せに思わなきゃと思った。(1年女)
・この世界には、生きたくても生きられない人がいて、自分の周りにそのような人がいないから気づかなかったけど、授業を通して、命の尊さに気づけた。今自分が生きてることは、とてもありがたいこと。(1年女)
・生きている中、いつ何が起こるか分からない。明日生きているかも分からない。そんな中、私は今生きている。この世には自殺してしまう人もいる。病死してしまう人もいる。だけど、この世界で生きていたってことは変わらない。(1年女)
・命の尊さについて考えることができ、かんというのはどのようなものなのかが分かった。(2年男)
・世の中には苦しんでいる人がいて、今、生きている、幸せでいるということは奇跡とも言えて、苦しんでいる人のために何かしたい。(2年男)
・この授業を通して、生命の尊さについて考え、今の普通がとても幸せなことなのだなと思った。また、自分の家族を大切にしていきたいと思った。生きているから色々なつらいこともあり、それを乗り越えていくための努力などが大切だなと思った。(2年女)
・人を励まそうと思っても、それが逆にその人にとって励ましにならないことがあると知り、相手のことを考えながら行動したいと思った。また、自分にしかできないことなどを見つけて、それに向けて頑張ってみたい。(2年女)
・一日一日を大切にして生きていくことを考えさせられた。いつ死ぬか分からないのだから、毎日家族と話すことや学校の時間を精一杯楽しもうと思いました。(2年女)
・がんは身近であることを初めて知った。人はいつか死んでしまうけれど、それまでに自分がやりたいことをやることが大切だと分かった。自分も夢に向かって頑張りたいと思った。
(2年女)
・自分がもし、大きな病気になった時、失ったものがあるかもしれないけど、今、自分にできることは何かを考え、自分にできることを、一生懸命やることが大切だということが分かりました。(2年女)
・いのちがあることは、当たり前ではないということ。だから、そのことに感謝しながら生きていきたいと思った。ありがとうございました。(2年女)
・今、悩みはたくさんあるけれど、話を聴いて、すごく小さなことだなと思いました。そして、つらいことがあっても、「つらい経験をした人は、将来人の役に立てる」と思って頑張れると思います。また、人はいつ死ぬか分からないので、1日1日を大切に、日々悔いのないように、また、感謝を忘れずに過ごしていきたいと思いました。(2年女)
・祖母もがんの経験があり、少しずつ身近になりつつある病気だと感じていた。希望を見出して切り換えないと、とても生きていけないのだな、と思った。(2年男)
・僕は、今までで肺炎に3回なっているが、すべて治って今生きていることが当然ではないと感じた。(2年男)
・苦しいのはがんを抱えている時だけでなく、治療後にも続くというところが、とても厄介でつらいことだと思った。しかし、あきらめてはいけないということが、とても大切だということが分かった。(2年男)
・今まで生きている理由を探したことはなかったが、これからは探してみようと思う。(2年男)
・今生きていることが当たり前でなく、もしかしたら明日死ぬかもしれないので、生命の尊さについて改めて考えさせられた授業でした。(2年男)
・私は、「いのちの授業~がんを通して」を受けて、今生きていることが当然ではないと知り、今自分にできることや自分にしかできないことをしようと考えました。(2年男)
・がんは誰にでも起こり得るが、がんと闘うにはいろんな人の支えが大切だということ。(2年男)
・もし自分が重い病気になったとしても、自分が今できることや、先を見て生きたいと思った。先の見えない生活だったとしても、一日一日を大切にし、「自分は自分」と思いたいと思う。(2年女)
・家族などが、がんになったことがあって、亡くなってしまったのですが、やっぱり一緒にいてあげたりと、支えてあげたかったなと思いました。(2年女)
・自分の限られた人生を夢を持ちながら生きたいと思った。(2年女)
・ガンが日本で多い病気ということを知れて良かった。塩分や味の濃いものが体に悪いことについて分かったので、食事に気をつけようと思った。他の人にも伝えようと思った。(2年男)
・受ける前までは、今生きていることが当然だと思っていたけど、阿南さんの話を聴いて、今生きているということ、生命があることが、どれだけありがたいか分かりました。(2年男)
・いのちは、いつも当たり前にあるものじゃないと思う。今の時を生きているのは、奇跡なんだと思う。だから、今を精一杯生きて、充実した人生にしたい。そして、がんについてもっと知って、少しでも、がんで苦しんでいる人を助けられたらいいと思う。(2年男)
・今回の講習を通して、今まで考えたこともなかったことを考えることができたし、理解することができたので良かったです。講習で言っていた、自分の夢についての話が一番心に残りました。これから生活していくうえで、今回習ったことを活用することができるようにしたいです。(2年男)
・何のために生きているのか、改めて考えさせられました。(2年男)
・この授業を受けて、生きていることは、とてもすごいことということを学びました。病気でいくら体が不自由になっても、生きているということは少しでも何かができるということで、自分にしかできないということを学びました。学んだことを活かして、大切に生きていきたいと思います。(2年男)
・いのちというものは、とても大切なかけがえのないものということを学んだ。特に、一つのいのちに対して、がんなどを経験した人と、そうではない人の価値観が違うことを学んだ。(2年男)
・正直、未だに、いくら身近で治るといっても、一生忘れることのできない病気であり、怖い病気です。僕の母も、実はがんでした。もう治りましたが、元々昔色々あり、体の弱い母は、今でも頭が痛くなったり、貧血になったりしています。これから、もっと技術が進み、がんが、今で言う風邪ぐらいになってくれることを願っています。そして、その現実を言われても、「はい」ぐらいになることを願っています。(2年男)
・今、自分が生きていることの大事さが分かった。病気ということで、生活に不自由が出る人もいるなか、闘って今を生きている阿南さんに感動し、自分も今を精一杯生きたい!! と思った。(2年男)
・命があって毎日生活できていることがすごいことだと改めて感じました。また、がんになる人は2人に1人と知って、すごく身近なことということが分かり、少し怖くなりました。今回の授業を通して、生きているということのすごさ、大切さ、そして生きているからには、たくさんのことを経験することが大事ということが分かりました。(2年女)
・がんっていうのは、子供から大人まで誰でもかかり得る身近なもので、それなのに私はまだ大丈夫と思っていました。でも、命っていうのは1人1つで、誰でもすぐになくなってしまうもので、その期間の間にどれだけ良い人生を送れるのかが大事だと思いました。今を精一杯生きたいと思いました。(2年女)
・私は、今回「いのちの授業~がんを通して」を受けて、自分にはないものばかりを探すのではなく、自分にもできることを探してみる、ということが大切なのだと思いました。もし、私ががんになったら、前向きな気持ちでいようと思いました。そして、がんの人がいたら、明るくなれるように頑張りたいです。(2年女)
・自分はいつ死んでもおかしくないし、誰かが今事故で死んでいるかもしれない、という現実を知りました。阿南さんの話を聴いて、どんなことでもチャレンジして、夢を持って生きたいなと思いました。(2年女)
・使ってはいけない「死ね」などの言葉も、生命のことをよく考えていくうちに、使いたくなくなっていきました。がんは、2人に1人なる確率なので、よく予防しながら生きていきたいです。よりこの授業を受けて、命の大切さを知りました。(2年女)
・阿南さんの「ないものを確認するのではなくあるものを探す」という言葉が、とても心に残っています。人間は、ないものに目が行ってしまい、人と比べてしまいがちですが、そんなことをしても何も生まれないと思います。だから、私もあるものに気づいていけるような生活をしていきたいです。(2年女)
・3年前、友達のお母さんががんで亡くなってから、「がん=死」というイメージが強かったのですが、治ることもあると聞いて少しそのイメージが和らぎました。阿南さんの話を聴いて、健康であることのありがたさを学び、自分の個性や自分にしかできないことを見つけたいと思いました。(2年女)
・今、生きていることを当然だと思わず、一日一日を大切にしていきたいと思いました。苦しい思いをしている人を助けられるような仕事に就きたいです。(2年女)
・今、私は健康に生きているから、「生きている」ことは当然だと思っていましたが、当然ではないことを知りました。これから、「生きている」ことについて考えてみたいです。(2年女)
・死ぬ時が来たらたくさんの人に迷惑をかける気がするので、静かにいようと思った。忘れられた方が僕はいい。(3年男)
・阿南さんの体験談を聴いて、たとえがんになったとしても、最後まであきらめない姿勢を持つことで、克服できるということを知った。(3年男)
・確かにがんや病気、事故など急な出来事で死んでしまいます。でも、日頃の行いが良ければ、そういったことは起こらないと思います。生か死かは、自分の努力次第だと思いました。(3年男)
・悔いが残るような死に方はしたくないと思った。イタリアから中継で話をしてくださったが、もしかしたら、ガンが再発するかもしれないという恐怖に侵されるかもしれない。その前に、自分の好きなことをできるようにし、悔いが残らぬようにしたと思った。(3年男)
・人は良いことより悪いことを考えがちですが、今回のいのちの授業で、小さくても良いことをたくさんしていて、それに気づいていないだけなんだということが分かり、身の周りの良い所を見つけていけたらよいと考えました。(3年男)
・今自分が生きているのは、当たり前のことではないと分かりました。世の中には、若くしてがんになり苦しんでいる人たちがいるので、今できることを全力で取り組もうと思いました。(3年男)
・今生きていることは、当たり前ではなく、人間いつ死んでもおかしくないということ。また、新しい未来をつくっていくことが、大切だと分かった。(3年男)
・まだ、アウトプットできるほど、心の中で内容の整理や考えることをできていないのですが、お話を聴いている間は、重みのある言葉に殴られるような衝撃を受け続けました。病気で、若くして、したいことをし終えぬままに亡くなる人も多いなか、中学生の死因で大きなウェイトを占めるのは「自殺」なのだそうです。自殺は、殺人と同じく裁かれて良いと思っています。自殺を減らすため、どんな発信ができるか考えてみたいと思いました。(3年女)
・家族の大切さを感じた。命があることは、当たり前ではないのだと思った。(3年女)
・今生活をしていることは、当たり前ではない。突然地獄に落とされることもある。私たちが健康でいられることは奇跡だから、わがままを言わずに生きていきたい。病気になると心配されて、寄り添ってくれる人がいる。どんな人でも、人は一人ではないのだと思った。(3年女)
・私は、小学生の時に友達が肺炎で亡くなってしまったことがあるので、死については、他の人より考えたことがあるような気がしていたけど、今日の講習によってもっと考えることができました。生きていることは当たり前ではないことを、改めて思い知らされました。(3年女)
・私の祖母も子宮頸がんで亡くなりました。同じガンになった方の話を聞けて、祖母の体験と重ねて聴くこともできました。もし自分がガンになって死ぬかもしれない時、何を思うか、そういうことも深く考えられるようになりました。(3年女)
・今生きていることの素晴らしさを感じて、生きている間に自分ができることを探そうと思いました。(3年女)
・「命」と「いのち」について考えてみようと思った。(3年女)
・いつ自分もがんになるか分からないし、それで夢をあきらめなきゃいけなくなる時が来るかもしれない。だから、今健康である間に、悔いのないようにやりたいことをやっておこうと思いました。(3年男)
・生命や人生というものをよく考えて、生活して、自分にできることは何かを見つけようと思います。(3年男)
・生きていて、何も不自由なく生活できている、これって当然のことじゃないんだと、初めて考えさせられました。(3年男)
・生きている理由を探したい。(3年男)
・生きていることに感謝しながら、どんな人生を送るのかということを考えながら生活したいと思いました。(3年男)
・この授業を受けて、命があるのは当然だという考えから、当然ではないという考えに変わった。自分は当たり前のように生きているからそう感じるだけであって、そうでない人もたくさんいるから、命を軽く見てはいけないと思った。(3年男)
・がんになって不幸なことばかりじゃないということを聴いて、人生は、考え方によってどうにでもなれると感じました。今まで、自分にはどうしようもできないということがあってもあきらめていたので、これからは考え方を変えて頑張っていきたいと思っています。ありがとうございました。(3年女)
・「自分には関係ない」と思わず、自分が病気になったらどうしてほしいか、また、友人がなったらどうするかなど深く考えさせられた。(3年女)
・授業を受ける前よりも、がんのことについて深く知れたし、少し興味を持った。(3年女)
・うちのおばあちゃんもがんを2回経験してて、私はがんで入院したことはないけれど、闘病生活は苦しかった。生まれてから1年間病院で過ごしてました。(3年女)
・阿南さんがおっしゃっていた3つのことの3つ目、"幸せは比べられない。自分が気づくこと。感じること"をいうのを聴いて、本当にその通りだし、ただ生きていることでも幸せと自分が思ったら幸せなんだと思った。また、「ない」ものを確認するのではなく、「ある」ものに気づけるようになったという言葉が、胸に刻まれた。今あるものに目を向けて、そこからないものを補えばいいのではないか。(3年女)
・授業前は、今生きていることは当たり前だと思っていたけど、授業を受けて、「死」の怖さを知った。「今、もし死んでしまったら......」と考えると、こんなにもこんなにも悲しいものなんだと実感した。「幸せは人それぞれ違うし、誰にでも悩みはある」という言葉を聴いて、また改めて、今自分は幸せなんだなと思った。(3年女)
・当たり前だけど、命がとても大切だと感じられた。前向きに過ごすことがどれだけ重要か感じられた。自分のやりたいことがより明確になり、やる気が出た。ありがとうございました。(3年女)
・病気にかかり、つらい思いはするかもしれないけど、デメリットだけではない。そこから学ぶこともたくさんあるんだと感じた。私は、夢に向かってあきらめず、突き進みたい。(3年女)
・生きたくても生きられなかった人たちの代わりに、自分がなれたらいいなと思いました。また、現実に自分の身の回りに何か起きたとしても、前向きに対応したいと思います。(3年女)
・生きていることが当然かどうかは、まだ分からないが、今生きているからには、自分ができることを目一杯やることが大事だと思った。例えば、思いっきり楽しむ、悲しむ、喜ぶ......などのことだ。(3年男)
・がんにかかったとしても、周りのサポートと本人の強い生きる意志によって、助かる場合もある。(3年男)
・いのちは簡単になくなってしまうが、それで悲しむ家族がいるので、今まで以上に家族に感謝したい。(3年男)
・がんによって、様々なものが奪われてしまう時があるということが分かり、そういう人がいた時、自分は何をすればいいか考えることができた。(3年男)
・自分が15年間生きてこれたのは、当たり前のことではなく、すごいことなのだと分かった。(3年男)
・生きていられる代わりに、自分がしたいことをできなくなったら、生きようとは思わず死ぬ方にするから、7年間耐えたのはすごいと思った。(3年男)
・一番心に残ったのは、阿南里恵さんのお母さんの話です。いつも怒られたりして嫌いになっているお母さんやお父さんですが、やっぱり一番頼りになると思いました。(3年男)
・いのちに対する考えが少し変わりました。積極的に色々なことを考えるように少しなりました。ありがとうございました。(3年男)
・授業で、大変なつらい経験をした人は誰かの力になれる、という言葉がすごく心に残った。「いのちの大切さ」というのをよく考えることができた。とても良い時間になった。(3年女)
・医学って難しいと思った。副作用がなくなれば楽だと思う。病気になってもあきらめず、なってしまった人を支えられるようになりたい。(3年男)
・がんは肉体的な問題だけじゃなく、精神的にくるものなんだと思った。(3年男)
・人はなぜ生きるんだろう。(3年男)
・つらい経験をした人はいつか人を支えることができる、その言葉がすごい印象に残っていて、こんな自分でも人を助けられることはないか考えようと思った。(3年女)
・命は当たり前にあるものだと思っていたけど、この授業を受けて、当たり前にあるのではなく、すごく尊いものだと感じた。(3年女)
・もし、死にたいと思っても、私を思ってくれている人が1人でもいるということを思い出して、前向きに過ごしていきたい。(3年女)
・がんは死に至ることもあり、怖いなと思っていたが、とても身近になり得るものだと知った。理解が深まった。また、治すことができるようになってきて、自分の好きなことをあきらめなくてもいいと分かり、少し安心した。(3年女)
・がんは人の人生を壊すものと思っていたけれど、元患者の人の話を聴いて、人の新しい道を開くこともできるんだなと思った。がんだけでなく、死はいつもそばにいる。絶望を与えるものでもあるし、希望を与えるものなんだと改めて考えさせられた。(3年女)

いかがでしたでしょうか? 「いのちの授業~がんを通して」を受講したことで、生徒たちが生命の尊さや生きることの意味について改めて考えてくれたことがよく分かると思います。

7月31日(水)に実施した、関係者による1学期総括および2学期実施内容検討の打ち合わせでも、予想以上の成果が感じられ実施側としても嬉しい限りであること、イタリアからの中継で参加していただいている阿南さんの存在が極めて大きいこと、2学期も同じ内容で展開していくこと等が確認されました。

2学期実施の3校でも充分な成果を上げられるよう、関係者一同力を尽くして参りますので、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

皆様 こんにちは。

今年の梅雨は長いですね。

ここ数年空梅雨気味であったことから、特にそう感じるのかもしれませんが、日照不足で野菜の値が高騰しているとか。今週末も、梅雨前線と台風の影響でお天気は良くないようです。

さて、前回、杉並区立富士見丘中学校と中野区立中野中学校の生徒アンケート数値部分をご紹介いたしましたので、今回は、杉並区立富士見丘中学校生徒事後アンケートの自由記述欄から生の声をご紹介いたします。

全体的には、「がんの怖さがよく分かった」「命の大切さがよく分かった」という声が多く寄せられていますが、すべて読ませていただいた中から、私の目に止まった意見・感想を記載させていただきます。「もしかしたら自死を考えたことがあるのかもしれない」と思わせるような、少しドキッとするような記述もありましたが、この授業を受けていただいたからには、もうそのような考えに至ることもないだろうと信じています。

また、禅問答のような感想もあったりしましたが、多くの生徒たちが真剣に自分のこととして受け止めてくれたことがよく分かりました。

授業をそのものをお聴きになっていらっしゃらない読者の方々には、一部分かりにくい記述が含まれているかもしれませんが、ご容赦ください。

杉並区立富士見丘中学校(自由記述欄)
※基本的には生徒が記述した通りに記載していますが、「かなと漢字」「誤字・脱字」「句読点」等については、当方で一部修正を加えてあります。

8 「いのちの授業~がんを通して」を受けてどのように考えましたか?

・イタリアにいる人との話が聞けて、技術の進化を感じました。自分はがんになったことがないので、つらかったんだなということが分かりました。(1年男)
・急にがんになって戸惑っただろうに、つらい思いもしたと言っていたが、今は笑顔で話せるようなことなんて、とてもメンタルが強いなと思った。(1年男)
・今生きていることが当たり前ではないと、はっきり思えた。がんのことをとても理解できた。自分にしかできないことも必ずあると思った。(1年女)
・生きていることは当たり前ではなく、いつも生死の狭間で生きているんだなと改めて思った。そして、落ち込んでいる時は、人の支えが大切なんだなとも思った。(1年女)
・簡単に「死ね」とか「死ぬ」とか言っちゃだめだなと思った。(1年女)
・命はたった1つしかなくて、なくなったら終わりだけど、いのち(命)は大切にしないとなと思いました。(1年女)
・今、何の不自由もなく生きていることは、とても幸せなことだということ。(1年女)
・自分が一生取り戻せない病気になっても、自分にしかできないことを見つけることが大切だと分かった。(1年男)
・励ましの言葉をかけてあげると、気分が良くなるとずっと思っていました。しかし、「何の根拠があってそんなことが言えるのか」と腹が立つと聞いて驚きました。ちゃんと身の回りのことを手伝おうと思いました(励ましの言葉ではなく)。(1年男)
・「がん」は2人に1人の確率でなるということを聞いて、生と死について少し考えてみた。「がん」は怖いものだと改めて考えたし、僕たちが大人になった時に、「がん」を治せるように技術が進歩していてほしい。(1年男)
・私は、人間関係がつらくて生きているのがつらくなりました。でも、親がくれた命だから、「頑張ろう」と考えました。今回で、もう一度命の大切さを知れた。(1年女)
・自分にしかできないことを、今は見つかっていないが、探してみたいと思うようになった。生と死について、もう少し考えてみようと思った。(1年女)
・自分が健康でいるのは普通ではなく、世界には「がん」やその他の病気で、私たちが楽しめることを楽しめない人がいることを知り、健康な私たちができることを探していきたいと思った。(1年女)
・「いのちの授業」を受けて、やっぱり近くで支えてくれていた友達や家族がいたから、自分の命が助かったということがあるので、支えは、やっぱり大切だなと、改めて感じました。(1年女)
・「がん」という病気になることで、自分の世界や価値観が大きく変わってしまうことを知った。私は、この学びを生かして、病気について考えていきたいと思う。(1年女)
・命は一つしかなくて、がんと闘っている人もいるけど、みんなちゃんと生きて頑張ってるから、自分も生きようって決意しました。(1年女)
・がんをこんなに身近に感じたのは初めてだった。家族や友達と話したことで、生命の尊さについて考えを深めることができたから、とてもいい機会だった。(1年女)
・受ける前は、がんのことをドラマなどでしか知らなくて、「がんで亡くなった」などとはよく聞いたことがあった。でも、本当は助かる人もいるってことが分かった。いろんなものを失っても、その中で幸せを見つけることはできるんだなと思った。(1年女)
・がんがあんなに身近なものなのだと初めて知ってびっくりしました。もっとがんについて調べてみたいです。(2年女)
・命を持つことはとてもいいことで、今生きているのは奇跡なんだと思った。(2年男)
・がんは痛さとかではなく、つらいという感情があるということ。(2年男)
・がんの怖さが分かって、たとえがんになっても、両親のためにも手術するのをためらわず、治るという希望を持ち続けたいと思う。(2年男)
・がんは悲しいことだが、それはもう仕方がなく受け入れるしかない。ただ、あきらめてはいけないことだと思った。(2年男)
・がんになって生きる希望をなくしても、支えてくれる人がいるのだと思った。(2年男)
・幸せというものは豊かだとかそういうことではなく、生きることなんだと思いました。(2年女)
・いつ誰が亡くなるか分からないから、普段からお礼を言ったり謝罪したり、後悔のないようにしようと思った。(2年女)
・「生きたい」なら"あきらめる"という選択肢はない。毎日を大切にして、精一杯頑張って生きる。(2年女)
・健康であることの幸せさを考えさせられました。命は助かるかもしれない。だから深くは考えていなかったけど、やっぱりつらいんだなと思いました。(2年女)
・今普通に生きているのが当たり前ではなく、日々の生活をありがたく思い、両親、兄弟に感謝したいです。(2年男)
・自分の命以外にも、友達や家族の命も大切にしていきたいと思いました。(2年女)
・私も周りの人もいつがんになるか分からないし、もしがんになったとしても、接し方なども深く考えることになると思います。しかし、どんな時でも側にいてほしいと思うのは、同じことだと思いました。(2年女)
・自分の死が近づいたら、私はどうなるんだろうと考えてみました。(2年女)
・がんはとても怖くて、人の命を簡単に奪えてしまうような怖い病気だけど、その分、がんになっても幸せになっている人や考え方が変わった人がいるというのは、とてもすごいことだと思いました。(2年女)
・どんなにつらくても、失ったものばかり考えずに、得たものを考える生き方は素晴らしいと思った。(2年男)
・人間は、"生きよう"という意志があれば、何でもできてしまう。(3年女)
・病気で入院している人に「大丈夫」などと言うと、だめだということが分かりました。もし、家族や友達等身の周りの人たちががんなどの大きな病気にかかった場合は、こういうことをしてあげようと思いました。(3年女)
・やはり、経験した人としていない人では、気持ちの伝わり方が違うんだな、と思いました。(3年女)
・がんは悪いことばかり起こるんじゃなくて、学ぶことができたり、新しい人生のスタートを始めるきっかけになったりするんだなと思いました。(3年女)
・がんになっても、こうしてポジティブに生きている人がいることを知って、そういう病気の人の分、自分がもっとできることをしようと思った。(3年男)
・どんなに生きるのがつらくても、生きる理由がみつからなくても、その一日一日を一生懸命に生きようとすることが大切だと思った。(3年男)
・今の自分がどれだけ、何ができるかが分かった。(3年男)
・自分が生きていられているのは当然じゃなく、いつ死が来てもおかしくないと分かりました。病気にかからなくても、家族や友人たちにありがとうという気持ちを持とうと思いました。(3年男)
・生も死も必然である。よって、今たまたま生きているわけではない。(3年男)
・死の恐怖は、死ぬ直前にしか分からないこと。死を目の前にして後悔をしないよう、今やれることやりたいことをやっておきたい。(3年男)
・がんになったとしても、そこで人生が終わるのではなく、がんと闘ったその先にいい人生があると思った。(3年男)
・祖母が一度がんになったことがあるが、早期発見できて良かったと思った。(3年男)
・改めて、命の尊さが分かりました。今、自分が生きていることが当たり前だとは思っていないので、できることを探し、実行したいと思いました。(3年女)
・生きることと死ぬことは大きく違うこと。(3年女)
・自分の心臓が止まってしまうかもしれないと考えると、すごくつらいものだと思うが、他の人のことだと思えば、言葉がとても安っぽく、軽い口調で大丈夫! と言ってしまう。それが相手を傷つかせ、苦しませてしまうということがよく分かった。私は、これからは「忘れないよ」と言いたい。(3年女)
・1人に一つしかない命を大切にして生きていかないといけないなと思いました。がんになっても、少しの希望を信じていきたいと思いました。(3年女)
・がんになると何も手元に残らないと思っていたけど、得られることがあったのは驚いた。(3年女)
・がんになるのはつらいことだと思う。けれど、なってから初めて気づくことや考えることができることに驚き感心した。(3年女)
・自分でも、ヒヤリとする場面、それは命に直結することもよくあった。今の命があるのは、本当に素晴らしく、またありがたいことだと思った。(3年男)
・今生きていることは当たり前ではなく、いつ自分や周りの人に命の危険が及ぶかは、本当に分からないことだと改めて分かった。(3年男)
・がんになっても、その後の気持ち次第で幸せになれると思った。(3年男)
・難しい話だと思う。答えがないだけにもっと難しい。(3年男)

皆様 こんにちは。

まずは、九州南部での豪雨災害で被災された方々へ心からお見舞いを申し上げます。

ここ数年空梅雨気味だった東京地方ですが、今年はいかにも梅雨っぽい日が続いているように感じます。個人的には雨は嫌いですので、早く梅雨明けしてほしいところですが、さりとて、亜熱帯のような夏を迎えるのかと思うとそれも憂鬱ではあります。

さて、令和元年度の「いのちの授業~がんを通して」も1学期実施2校分が終了し、中間総括会議に向けて準備を進めているところです。5月18日実施の杉並区立富士見丘中学校と6月8日実施の中野区立中野中学校のアンケート結果がまとまりましたので、数値部分のみグラフを添付させていただきます。

既にお馴染の方は、アンケートの内容についてご存じかと思いますが、今年度最初のアンケート結果報告ですので、念のためアンケート内容を以下に記載させていただきます。

生徒さんにやっていただくアンケートは2種類、「事前アンケート」と「事後アンケート」です。

事前アンケート
現在のあなたは、次のうちのどれに当てはまりますか? 難しく考える必要はありませんので、思ったままに答えてください。最も当てはまる番号に○を付けてください。

1 あなたは、今生きていることを当然(当たり前)だと思いますか?

(1)思う     (2)思わない     (3)分からない

2 あなたは、生命の尊(とうと)さについて考えたことがありますか?

(1)ある     (2)ない       (3)どちらとも言えない

3 あなたは、何のために生きているのかを考えたことがありますか。

(1)ある     (2)ない       (3)どちらとも言えない

4 あなたは、自分にしかできないことがあると思いますか?

(1)思う     (2)思わない     (3)分からない

5 あなたは、自分にできることを探してみようと思いますか?

(1)思う     (2)思わない     (3)分からない

6 あなたは、生と死について考えてみたことがありますか?

(1)ある     (2)ない       (3)どちらとも言えない


事後アンケートは、事前アンケートの設問に以下の2つを加えたものとなっています。

7 「いのちの授業~がんを通して」を受けた後で、授業のことを誰かと話しましたか?

(1)家族と話した   (2)友達同士で話した   (3)学校の先生と話した 

(4)その他<誰と話したか( )に書いてください>(           )

(5)誰とも話していない

8 「いのちの授業~がんを通して」を受けてどのように考えましたか?

8は自由記述となっています。


学校間でのズレを少なくするため、「事前アンケート」は「いのちの授業~がんを通して」実施1週間前から当日までの間に、「事後アンケート」は授業翌週の月曜日から水曜日までの間に実施していただくようにしています。

ちなみに、今回の2校は、「いのちの授業~がんを通して」当日の1時間目に事前学習を実施し、「事前アンケート」もそのタイミングで実施しています。


杉並区立富士見丘中学校アンケート結果

杉並区立富士見丘中学校アンケート結果.jpg

中野区立中野中学校アンケート結果

中野区立中野中学校アンケート結果.jpg

両校ともに期待した通りの変化が見て取れ、我々としてもホッとしているところです。

7月31日(水)に関係者で1学期の中間総括会議を実施いたします。

阿南さんもイタリアから参戦くださるそうですので、熱の入った議論が展開できるものと期待しております。

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