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ニュース〜医療の今がわかる

後期研修班会議1

土屋
「ウチでも化学療法を画像で見られる肺なんかは内科医がやっていたけれど、画像で評価できない消化器外科や整形外科では外科が当たり前のようにやっていた。それを内科医が嫌がるのを無理やりやれ、と言ってやらせたら、今度はそれによっていかに手術に専念できるか分かるようになって、今度は逆に内科に全部押しつけるようになった。そんなことするなら定員を1人削って内科に回すぞという話になっても、そちらの方がいいという。そんなものだ。握っている限り変わらない。自分たちがオールラウンドで偉いんだというんではなく、専門家が分担したらもっといいんだと、最初は無理やりにでも分からせないといけない」

江口
「自分たちで全部見ようという思想ではなく、やらざるを得なかった。欧米では分化が進み過ぎて、呼吸器外科医が画像を読まないような弊害も出ている。その意味では、個人個人は大変だったかもしれないが患者さんには質の高い医療を提供してきたと言えるかもしれない。ただ言うとおり、本当に自分がやらなければいけないことでないことは何とかならないかということはあり、コメディカルとの連携をどう組んでいくのかも考慮しないといけない。現状は非常に限られた連携になっている。介護ともそう。多職種との連携を考えて適正な人数を出す必要がある」

土屋
「米国の専門バカはたしかに反面教師にしていかなければならない。日本のように入口から出口まで全部主治医というのも患者からすると心強い面もあるだろうから、しかしそこはバランスの取り方が難しい」

海野
「それぞれの専門家に数を言わせるべきだ。オーバーラップしながら分担できることも見えてくるだろう。それは領域の特性にもよるので専門家でないと判断できない。コメディカルに関しても、診療科ごとに違うはず。分野ごとに色々な方がいるので専門の立場で一番よいのは何か言ってもらったらいい。余りにも先鋭的すぎて誰にも受け入れてもらえない案になってしまっては、これでやっていこうというコンセンサスを得られない」

土屋
「各科の調整をする際には十分に意見を聴くと同時にコンティニアスに見直して、それが毎年還元されていく制度にする必要がある。見直しを制度化することがキモだ。一度決めたらこれに従え何年かこのままというのでは、話がまとまらなくなる」

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