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ニュース〜医療の今がわかる

後期研修班会議1

外山
「専門バカの話が出たので一言言いたいのは両極端は決してやったらいかんということ。わたしも帰国したばかりの時にはいろいろカルチャーショックがあった。今の病院ではない別の病院での話だが、腹部動脈りゅうの患者が運ばれてきて、外科的疾患なんだが内科医が呼ばれて診断はついたアシドーシスもひどい、情報が外科にも流れてきたので、すぐ手術になるだろうと段どりしていたら、その内科医が『こんなにアシドーシスがひどいのに手術できるのか』と尋ねた。米国の内科医は自分の領域の外科のことは非常によく知っている。専門バカが現状かと思う。むしろ日本の内科と外科の方が、互いに相手のことを知らないのでないか。良いところは残せばいいが悪いところは変えないといけない。

その視点で進めていったうえで、外科医の立場からすると切ることに専念させてくれ、いい手術をさせてくれれば患者さんのためになると言える。手術の後に肺炎になったとき、今の病院は呼吸器内科や感染症課がバックアップしてくれるけれど、昔はあなたが切ったんだから最期まで見ろというのが普通だった。そんなことを含めて一応述べておく」

土屋
「教育と診療との関係について述べておきたい。(自分の字なのに読めず)この病院ではどこ足りないところはどこでと連携すべき。学会中心に育成すると経験が何例かとかどこの所属かばかりが問題になる。ある程度の指針は示さないといかんだろう」

有賀
「この研究班は対象を後期研修にしているわけだが、初期研修の2年のプロセスの中で理想的な医師ができあがってくるという前提に立つのか。前段の初期研修が医学部教育をきちんとやれば必要ないといった議論をされているところだろう。この研究班としても、前に対してそれなりのメッセージを出しておかないとまずいんじゃないか」

土屋
「1階の議論は文部科学省と合同の検討会でやられている。再来年の4月には変わる可能性があるので、それを横目でにらむ必要はあるだろう。現段階で言えるのは家庭医として働けるほどの充実はない、つまり満足いくプライマリケアを学ぶには2年では足りないことがハッキリしている。極論すると米国のメディカルスクールを出たところぐらいで考えないといけないんじゃないか。あまり初期研修のことを買い被って制度設計すると先で破たんする。厳しい目でやっていって、初期へ譲れるところは譲るというスタンスでよいのでないか」

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