文字の大きさ

ニュース〜医療の今がわかる

誰がどう恥をかくのか 予防接種法改正


Ⅱ-2.新型インフルエンザ等の世界的な大流行(パンデミック)への対応

 宮崎
「新臨時をインフルエンザに限定するのならば、7頁目にある『地域的な蔓延』は意味がない」

 事務局
「可能性としては残る」

 宮崎
「だったら、さっきの『等』を残していいではないか。これを見た時に、この枠組みの中で地域的なものを想定しているのかとビックリした」

 事務局
「誤解を招くのなら『なお』以下は削除する」

 宮崎
「大きくいうと、ここは『等』の話だろう」

 北澤
「私がよく理解せずに質問してしまったので」

 事務局
「さっきの1と、今の2とでは対象範囲が異なる」

 黒岩
「過去の会議で、接種に優先順位をつけるということ、それを国が決めることに抵抗があると言ったのに、それが全く無視されている。この項目は、『日本全国で適切に接種機会を確保できるようにする』までで十分。国がわざわざ順番を決めてやる仕組みをあらかじめ法に決めておく必要はない。時の政権が政治生命をかけてやるべき。こんなこと最初に書き込む必要はない」

 岡部
「今回のものが発生する前に何度も行動計画について専門家で話し合った。その時の議論としては、国民全員分のワクチンを一気に準備することと同時に接種することは技術的に無理で、トリアージの考え方をどうしても入れざるを得ないということになった。そうしないと、むしろかえって多くの方に行き渡らなくなる」

 飯沼雅朗委員(日本医師会常任理事)
「誰を優先するかという各論は別にして、優先順位をつけるべきという総論はやむを得ない」

 今村
「順位づけは、むしろ必要があると思う」

 倉田
「世界の先進国では危機対応にあやる人を先にやる。そこは一つの方向がある。優先順位をつけるのは当然だ」
 黒岩委員黙ってしまったかに思えたが、後ほど急所に一撃を喰らわせる。

  • MRICメールマガジンby医療ガバナンス学会
loading ...
月別インデックス